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クローズアップインタビュー

クローズアップインタビューVol.29 強力ウイルスからパパイヤを守る! ゴンザルベス博士

クローズアップインタビューVol.29 強力ウイルスからパパイヤを守る! ゴンザルベス博士

クローズアップインタビュー第29回目のゲストは、アメリカ農務省太平洋農業研究センター長のゴンザルベス博士です。バイオテクノロジー(遺伝子組換え技術)研究で絶滅寸前だったハワイのパパイヤを救い、今も世界中でパパイヤ救援活動を続ける博士に、パパイヤの魅力を聞きました!



myfood:博士が開発したバイオテック・パパイヤのレインボー種が、ついに12月から日本でも発売されますね。まずなにより、おめでとうございます。

ゴンザルベス博士:ありがとうございます。じつは北米大陸以外でバイオテック・パパイヤの輸入解禁に踏み切ったのは、世界で日本が初めてです。日本といえば食品に対する安全性の意識がとても高い国として知られています。その日本が私のレインボーパパイヤを安全であると判断してくれた。このことをとても嬉しく思うと同時に、これが世界に及ぼす影響は大きいと感じています。

myfood:日本は2005年から審査に入りました。この6年間は、長い時間でしたか?

レインボーパパイヤ ゴンザルベス博士:私自身は1999年から輸入解禁へ向けて努力してきました。だから今日までの道のりはとても長く感じています。

myfood:博士がバイオテック・パパイヤ研究に着手したきっかけはなんだったのですか?

ゴンザルベス博士:ハワイ大学在学時に教授からリングスポットの研究をすすめられたんです。それが1978年のことでした。リングスポットはパパイヤ栽培に極めて悪い影響を及ぼすウイルスです。もしこれが蔓延すればパパイヤ産業は壊滅的な打撃を受けるだろうと予想し、1985年から本格的に研究を始めました。

myfood:そして実際にウイルスは蔓延したのですね?

ゴンザルベス博士 ゴンザルベス博士:1992年に大規模農場での蔓延が確認されました。ウイルス耐性のあるレインボーパパイヤを私は91年に完成させていましたが、産業として収穫できるようになったのは95年でした。それはハワイのパパイヤ産業にとって、本当に瀬戸際だったのです。

myfood:バイオテクノロジー研究では病害に強い作物であるだけでなく、美味しいことも求められるのではありませんか?

ゴンザルベス博士:その通りです。レインボー種の開発では、それまでのパパイヤと比べて栄養、味覚などがすべて同等以上であることを重要視しながら研究してきました。

myfood:今日のインタビューには奥様のキャロルさんも同席されています。奥様に伺いましょう。初めてレインボーパパイヤを食べた時の感想を教えてください。

キャロル:とても美味しいと感じました。香りがよくて色も鮮やかなんです。私は和食が大好きで、味と同じくらい見た目も素晴らしいと思っています。レインボーパパイヤの鮮やかな黄色は、そんな美しい和食のアクセントにも合いそうだと思っています。

myfood:ハワイにとってパパイヤは特別な食材なんですね。

ゴンザルベス博士:私も家内も、ハワイに暮らしながら毎日パパイヤを食べています。ほとんどのハワイの家庭で、朝の食卓にはパパイヤが並びます。家に庭があるなら、そこにはパパイヤの木があるでしょう。パパイヤにはシーズンがなく、1年を通してたくさん採れるんです。ハワイの多くの家庭では、自分の庭で採れたパパイヤを毎日食べてるんです。

myfood:そうなるとパパイヤ料理もたくさんありそうですね。奥様のパパイヤ料理で博士が大好きなものはなんですか?

ゴンザルベス博士ゴンザルベス博士:パパイヤチキン。グリーンパパイヤとチキンを一緒に煮込むんです。煮込まれたグリーンパパイヤはカボチャのようにふっくらしてとても美味しい。あとはパパイヤとグアバをミックスさせたジュースがとてもとても美味しい。そうだ、パパイヤを半分に切って中の種を取り、そこにアイスクリームを乗せると最高です。これはもう、この世のものとは思えないほど美味しい(笑)。

myfood:聞いているだけでも美味しそう! 日本の沖縄ではグリーンパパイヤを炒めて食べています。ハワイにそうした食べ方はありますか?

キャロル:グリーンパパイヤを炒めたことはありません。でもそれはグッドアイデアですね。今度うちでも試してみましょう。

myfood:今年の12月から、ついに博士のレインボーパパイヤが日本で発売されます。もしスーパーマーケットにそれがたくさん並んでいたら、選び方ってあるのでしょうか?

ゴンザルベス博士:まず実がしっかりしているものを選んでください。柔かいよりは少し硬めがいいくらいです。色も少し緑が残っているくらいがいいですね。それを家で2?3日おきます。そして全体が黄色くなった頃に食べるとベストでしょう。それと皮もよく見てください。傷やぶつけたあとがないかどうか。

myfood:遺伝子組換え作物に対する懸念は日本にもあります。最後に日本の消費者へ、レインボーパパイヤの魅力を伝えてください。

ゴンザルベス博士:レインボーパパイヤは、これまでハワイで13年間消費されてきました。パパイヤを愛する人たちに受け入れられ、そして愛され続けています。安全で美味しいレインボーパパイヤが、日本でも愛される自信が私にはあります。なぜなら日本人は高品質を好む民族ですからね。


ゴンザルベス博士、キャロル












【関連サイト】
ハワイパパイヤ協会