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クローズアップインタビュー

クローズアップインタビューVol.17 ジョージア州ピーナッツ生産地視察ツアー報告!

クローズアップインタビューVol.17 ジョージア州ピーナッツ生産地視察ツアー報告!

クローズアップインタビュー第17回目のゲストは9月22日から25日までジョージア州ピーナッツ生産地視察ツアーに参加された22名の日本の商社会・全国落花生連合会の皆様に帰国しえすぐ、まだ記憶が新鮮なうちにお話を伺ってきました。日本では落花生の生産と流通のプロの皆様がアメリカでも最大のピーナッツの生産地であるジョージア州のピーナッツ生産者や南部料理に触れてどんなことを思われたのでしょうか・・・?

myfood:この度はお疲れのところ、みなさま、ありがとうございます。よろしくおねがいいたします。

視察団:よろしくおねがいします。

myfood:さて日本と比べてジョージアのピーナッツ農場の印象はいかがでしたか?

クローズアップインタビューVol.17 ジョージア州ピーナッツ生産地視察ツアー報告!

視察団:私たちが訪ねたチェイスファームなどほとんどが家族経営による農場だったのですが、同ファームだけでも1600エーカーの畑でとうもろこし、落花生、と養鶏場を経営していました。(因みに1600エーカーは18ホールのゴルフ場に300室レベルのホテル1棟にコンベンションセンターが余裕をもって設置できる広さに相当します)1 ヘクタール当り約5.6トンから6.7トン(殻付)の単収を平均としているということで、日本の1ヘクタールあたりの平均収穫量の約2倍ですから凄いと思いましたね。親子2世代でGPS搭載の大型コンバインを所有し、遠隔操作で収穫するなど、季節労働者なしでも少人数で収穫できている点もいいなと思いました。

myfood:なるほど。同じ敷地で収穫量が倍というのは凄いですね。実際に彼らの作ったピーナッツは召し上がりましたか?

視察団:はい、農家のお宅で休憩させていただいた際にいただきました。実はここで驚いたことがあるんですよ。

myfood:どんなことですか?

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視察団:彼らがピーナッツを茹でて食べていたんですね。日本でもピーナッツ農家の人たちはピーナッツを茹でて食べるので国が違っても同じ食べ方をするんだなと。

myfood:なるほどぉ!味付けなども一緒でしたか?

視察団:はい、塩味でした。ただ日本の場合には茹でてから塩を振ることが多いのですが、ジョージアでははじめから塩茹ででしたね。

myfood:へぇ~なんだか枝豆みたいですね。因みにアメリカ、ピーナッツと来たら「アメリカのママの味」でもあるピーナッツバターとなりますが(笑)、今回、ピーナッツバターは召し上がりました?

クローズアップインタビューVol.17 ジョージア州ピーナッツ生産地視察ツアー報告!

視察団:はい、ジョージアで食べました。その際のピーナッツバターは甘さも塩分も強くてアメリカの他の州で食べたことがあるものと少し違う気がしましたね。州によって好みの味も違うのかもしれませんですね。

myfood:アメリカではとてもポピュラーなものですからいろいろと作り方や味わいにはバリエーションがあるかもしれませんね。どんな風にして召し上がったんですか?

視察団:スナックとしてピーナッツバターをクラッカーやクッキーに挟んだものをいただきました。美味しかったですね。

myfood:今回は食文化も非常にバラエティに富んでいるアメリカの南部地域を訪れられたわけですが、南部料理はいかがでしたか?

クローズアップインタビューVol.17 ジョージア州ピーナッツ生産地視察ツアー報告!

視察団:鶏肉料理が美味しかったですね。さすが南部だと思いました。特に現地の人たちオススメのピーナッツオイルで揚げたフライドチキンは皆とても気に入っていましたね。

myfood:ピーナッツオイルで揚げるんですか!それはご当地グルメならではですね。どんな感じでしたか?

視察団:はい。日本ではあまり馴染みのないピーナッツオイルですが、香ばしさとカラッと揚がった歯ざわりが美味しかったですよ。色もこんがりときつね色で香ばしさが本当に食欲をそそる香りでしたね。少し高価なファーストフードのチキン料理店があり、そこのピーナッツオイルで揚げたフライドチキンは格別でした。

myfood:あ~、お話を伺っているとものすごく食べたくなります!デザートで何か印象に残ったものはありましたか?

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視察団:そうですねぇ...残念ながらピーナッツのデザートは今回は食べる機会がなかったのですが、同じく南部の名産であるピーカンを使ったデザート、ピーカンパイは食べました。少し甘すぎる感じもしましたが、フィリングの甘さを控えれば日本人にも好まれるのではないかと思いました。

myfood:そうですね、特に女性はナッツのパイが好きな人が多いのでもっと普及するとよいなとmyfoodでも思っているところです。ところで今回、ピーナッツの健康面でのメリットなど、現地ではどのように紹介されていましたか?

視察団:9月25日に訪問したジョージア州プレーンズで開催されていたピーナッツフェスティバルの会場で、スナックやピーナッツバターとしてだけでなく、サラダなどの料理に使うとよいということでレシピの紹介がありました。また、「ピーナッツダイエット」や「健康的な心臓のために」といったパンフレットなどもあって驚きましたね。健康面での色々な研究も進んでいるようです。

myfood:「ピーナッツダイエット」、面白いそうですね。因みにピーナッツフェスティバルは今回の視察のハイライトですがいかがでしたか?

視察団:そうですね、プレーンズという町で行われるということで伺ってきたのですが、人口約650人の、おそらく昔から全く変わっていない小さな町というのでなんだかホッとする場所でしたね。プレーンズのピーナッツ農家出身で、今も住んでいらっしゃるジミー・カーター大統領夫妻やご親戚の方々にもお会いできて本当に感激でした。カーター大統領はいまだに地元の人たちから「元」ではなく「大統領」と呼ばれ親しまれているんですよ。

myfood:へぇ、いい話ですね。

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視察団:はい。カーター大統領が日本の「鯉」が好きでご自宅でも飼っているということで、「鯉」の置物を日本からプレゼントとして持っていったんですね。大変喜んでいただいて、私どもも嬉しかったですね。

クローズアップインタビューVol.17 ジョージア州ピーナッツ生産地視察ツアー報告!

フェスティバルではカーター大統領のスピーチ、地元企業のパレードやミス・ピーナッツの花車など、特別観覧席で見物させていただき、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。また地元の皆さんのピーナッツ一色のフェスティバルへの思い入れに感心しましたね。

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myfood:それは素敵な体験をされましたね。さて最後に今回の視察ツアーを振り返ってみての感想をお聞かせ願えますか?

視察団:そうですね、やはり一番印象に残ったのは大規模なのに家族経営である、というところですね。あとは改めてアメリカのピーナッツの品質が良いということにも触れられた機会でしたので、今後もっと日本での使用について検討したいと思っています。

myfood:ぜひ、楽しみにしています。本日はお疲れのところ、本当にありがとうございました。



ジミー・カーター
第39代アメリカ合衆国大統領。ジョージア州知事を経て、アメリカ大統領へ。牧師の資格も持ち、1953年よりピーナッツの栽培農家としての顔も持ち、現在に至る。2002年には長年に渡る国際紛争への平和的解決への尽力が評価されノーベル平和賞を贈られる。