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クローズアップインタビュー

クローズアップインタビューVol.16 若き天才がカリフォルニアで勝負する新しいラーメンの形

クローズアップインタビューVol.16 若き天才がカリフォルニアで勝負する新しいラーメンの形/中村栄利

クローズアップインタビュー第16回目ゲストは「天空おとし」でテレビなどでも天才の名を博したラーメン界の若き天才、中村栄利さん。そんな天才が国内数店舗の成功の次に選んだ挑戦の地はなんとアメリカ。天才がかつて学生時代を過ごしたカリフォルニアの大地でした。今回は中村さんになぜカリフォルニアでラーメンだったのか?そしてどんなラーメンを展開しているのかについて伺いました。

myfood:この度はお忙しい中、myfoodご登場、ありがとうございます。よろしくおねがいいたします。

中村:よろしくおねがいします。

myfood:それにしてもテレビでよく拝見していた"天空落とし"の中村さんがカリフォルニアに進出されていたとはびっくりしました。

中村:まだ意外とご存じない方も多いんですよ。

myfood:そうですよね?そこでまずはなぜ、カリフォルニアに進出されようと思ったかについてから聞かせていただけますか?

中村:一言でいうと「ラーメンの文化を世界に広げていきたい」というのがあったからなんです。

myfood: 「ラーメンの文化」についてもう少し詳しく教えていただけますか?

中村:そうですねぇ...「ラーメン文化」そのものについてはまだまだ模索中というか、深い意味を見いだせていないというのが正直なところです。ただカリフォルニアという地におけるラーメンというのは、私にとってアメリカで自分を表現できる唯一の手段だと思いがありますね。

myfood:中村さんはカリフォルニアにとても思い入れがあるみたいですね?

中村:はい、学生時代に4年間を過ごした地なんです。サンディエゴです。ですから私にとってカリフォルニアでの生活というのは夢だったんですね。

myfood:なるほどぉ。

クローズアップインタビューVol.16 若き天才がカリフォルニアで勝負する新しいラーメンの形

中村:ですから先ほど、「ラーメン文化」ということを聞かれましたがその憧れの地で自分が勝負できるものというのが日本の国民食という意味でのラーメンというのがあり、また麺文化という意味で中国のラーメンと比べた場合に日本のラーメンというのは出汁を尊重し、麺も小麦の育て方からこだわっています。そんな日本のクォリティーを作る姿勢をラーメンを通して表現することが、日本のラーメンを伝えることになると考えていて。ですから私のラーメンにかける情熱をカリフォルニアの地でいかに表現するか?ということの挑戦の毎日ですね。

myfood:なるほど。素敵な挑戦ですね。ところでアメリカでは和食店も既に多く、またラーメン店も多くありますがそういった他店との差別化を図るために何かされていることはありますか?

中村:特に他店との差別化を図るということはしていませんが、現地のお客様に受け入れていただく工夫はしています。

myfood:例えばどんなことでしょうか?

中村:カリフォルニアにはいろんな食文化をバックグラウンドにもった数多くの人種が共に生活していますのでそれぞれの方たちが好む食材を意識して用意しています。

myfood:ふむふむ

中村:例えば白人の方達には野菜を多くして、ワインを用意する。それからアフリカンアメリカンの方達に対しては、マサラ(カレーラーメン)などをそろえて好評いただいています。アジア系の方達には魚介だしやトンコツ系、日系ビール(アサヒ、サッポロ)などを取り揃えたりしています。

myfood:面白いですね!因みにカリフォルニアは野菜が美味しいことで有名ですが具体的にこだわってらっしゃる食材などはありますか?

クローズアップインタビューVol.16 若き天才がカリフォルニアで勝負する新しいラーメンの形

中村:マッシュルーム、トマト&バジル、シュリンプなどを意識しています。カリフォルニアはサラダ志向の方も多いので現地人向けのメニューにはすべてサラダをトッピングし、クセのある食材(メンマ、半熟玉子)は最初から入れていません。

myfood:ラーメンにサラダをトッピング!それ新しいですね!!!!!しかもカリフォルニアの野菜は滋味が深いから野菜の味がすごく活きてそうですね。うわ~、カリフォルニアの方達が羨ましいです!

中村:ありがとうございます。

myfood:他に野菜を使ったカリフォルニアならではのラーメンはありますか?

クローズアップインタビューVol.16 若き天才がカリフォルニアで勝負する新しいラーメンの形

中村:カリフォルニアンという季節野菜を一口サイズにカットし、それぞれの食感を生かすため湯で分けした野菜を乗せたラーメンや今お話した食材になりますがマッシュルームラーメンといって舞茸やブラウンマッシュルームでクリーム系のソースを作りそれをラーメンの上に蓮華に乗せてお出ししているもの、それからバジル&トマトラーメンなどがあります。

myfood:お話だけ伺っていると一見、パスタのようですがそれがラーメンというのが面白いですね。これらは日本でいただける中村さんのラーメンとはどうちがうのですか?

中村:現地の食材を使い、Made In Californiaを目指してラーメンを作っています。

myfood:なるほど!ところで中村さんのお店ではチャーシューなどお肉を使われたラーメンメニューもありますが日本のお肉と比べていかがですか?

中村:う~ん、これについては私はそもそも比べる必要がないと思っているんですね。

myfood:はい。

中村:私にとって基本的に決まった調理法はありません。どこで誰がどのように作った食材であってもその食材に一番適した調理をするだけです。例えばアメリカンミートは日本の肉と比べて加熱で赤身が硬くなりますがそれは日本の肉の加熱温度で調理した場合です。加熱温度と時間をこちらの肉に合わせれば日本人好みな質感を表現できます。あとは好き嫌いの世界だと思っています。

myfood:なるほど。

中村:むしろ食に対してそこまでこだわってもらえるよう教育することのほうが大切だと感じています。

myfood:確かにそうですね。そんな思いの中、中村さんにとってアメリカ食材の良さや日本に伝えたい発見などはありましたか?

中村:太陽をたくさん浴びた野菜をラーメンに取り込むことが出来たこと、LAという土地柄もあり、文化をミックスすることにより、固定概念を取り払うことの出来るスタイルがラーメンに取り込め、いろんなジャンルにとらわれずチャレンジすることが出来るということですね。

myfood:太陽をたくさん浴びたってカリフォルニアの野菜の美味しさの一つですよね!では最後に中村さんの今後の夢をお聞かせいただけますか?

中村:はい、もっと世界でラーメンを作り続けたいのがあります。また夢というのとは少し違うのですが私にとってラーメンとは自己の表現であり、私の存在を主張する唯一の方法です。そのラーメンというツールでこの世に自分の存在価値を見出せましたし、自信も持てました。ですから夢や希望の持ち方がわからない人々に、夢の見出し方、希望の持ち方も伝えられたらと思い、これからも活動したいと思っています。カリフォルニアでの活動は、自分が日本以外でも通用するか?日本人の誇りを持って挑戦したいとの信念で続けています。

myfood:素敵ですね。これからも頑張っていただきたいと思いますし、カリフォルニアに旅行した際にはぜひ、中村さんのお店にみなさん、いかれてほしいと思います。本日はありがとうございました。

中村:ありがとうございました。



クローズアップインタビューVol.16 若き天才がカリフォルニアで勝負する新しいラーメンの形/Ramen California

Ramen California
住所:24231 Creashaw Blvd. #C Torrance, CA 90505
電話:310-530-2749