Home>週刊myfood>クローズアップインタビュー>第十二回:大和撫子が造るエレガントなピノ・ノワール

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クローズアップインタビュー

クローズアップインタビューVol.12 大和撫子が造るエレガントなピノ・ノワー
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クローズアップインタビューVol.12 大和撫子が造るエレガントなピノ・ノワー
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クローズアップインタビュー第12回目ゲストはアメリカで数々の賞を受賞しているワイナリーのオーナー、フリーマンワイナリーのアキコ・フリーマンにお話を伺います。

myfood:来日中のお忙しいスケジュールの中、ありがとうございます。

アキコ:よろしくお願いします。

myfood:フリーマンのワインというと数々の賞を受賞している素晴らしいワインということで有名ですが、アキコさんは元々、食に関するお仕事をされていたのではないんですよね?

アキコ:はい、大学では美術を勉強していて。

myfood:それがなぜ、ワイナリーを経営することになったんですか?

アキコ:主人との共通の趣味から始まったというか、二人とも食べることが大好きで、美味しいお酒を飲むことも大好きで、それである時、主人から自分たちのワインを作ろうという話になりまして、ワイナリーを始めることになったんです。

myfood:そうなんですね!因みに御主人は何か食関係のお仕事をやられていたんですか?

アキコ:いえいえ、主人の本業は金融関係なんです(笑)。なので最初はワインのコンサルタントの方に入っていただいてスタートしました。

myfood:え?本当ですか?!

アキコ:はい、まったくの素人からはじめました。

myfood:アメリカらしいチャレンジスピリットを感じられる素敵なお話ですね。さてそのような形でワイン作りを始められみて、いかがでしたか?

アキコ:それが最初に作ったワインが幸運なことに賞をいただいたんですね。

myfood:すごいですね!

アキコ:ありがとうございます。これが国際的なコンクールでの金賞だったので本当にうれしくて。

myfood:そこから数々の受賞が始まったわけですね。

アキコ:ありがたいことにそうなんです。。

myfood:その際のワインはどんなワインだったんですか?

アキコ:まずソノマコーストというブレンドのワインを作ったのですが、もう少し出そうということで私と主人とそれからエドカーツマン(フリーマンワイナリーのワインメーカー)と相談して、樽のテイスティングをして三人三様、3種類のブレンドを作ったんです。それをみんなでブラインドテイスティングをして投票して。その際に私ののブレンドが三人一致でいいということになって私のブレンドを商品として出すことになったんです。

myfood:素敵なお話ですね。

アキコ:ありがとうございます。それから毎年、これをやっているのですが毎回、不思議と私のブレンドが選ばれるので今ではそれが定着して。それが「Akiko's Cuvee」という名前で出しているボトルです。

myfood:ご自分の名前がついたワイン、素敵ですね。因みにアキコさんは赤ワインについてはピノ・ノワールにこだわってワインを作られていると伺いましたがなぜですか?

アキコ:もともと、好きだったというのがありますが、どちらかというとヨーロッパのものが好きだったんです。カリフォルニアもピノ・ノワールは有名ですがどちらかというと力強くてたくましいものが多くて。私の好みはもっとエレガントで美しいピノ・ノワールだったんですね。ですからなんとかカリフォルニアでそういったピノ・ノワールが作れないものかと。それを目標に走ってきました。

myfood:お作りになりたいものが明確にあったんですね。

アキコ:そうですね。今ワインを作り始めて8年経つんですけど、エレガントなワインを作ってきて飲んでいただいたお客様から「ほっとするワインだ」というお声をいただくことが多いんですね。「優しいワイン」だとも。そういったお声を頂戴すると本当にうれしいですね。

myfood:「ほっとするワイン」「優しいワイン」っていいですね。そのあとシャルドネを始められた?

アキコ: 最初はハインツランチ (Heintz Ranch) という畑からぶどうをいただいたのでハインツランチシャルドネと名付けまして、その後3つの畑からぶどうを入れていただくことができるようになりそちらは「涼風」という名前をつけました。

クローズアップインタビューVol.12 大和撫子が造るエレガントなピノ・ノワー
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myfood:「涼風」!夏にきりっと冷やして飲みたくなる名前ですね。ところでそのように進められてきたワイン作りですが、実際に手がけられてワイン観が変わったなどはありましたか?

アキコ:はい、まったくといっていいほど変わりました。やはりぶどうという生き物が相手ですし、天候を含め自然が相手ですからね。理論通りにならないことが本当に多かったですね。最初の年は知恵熱が出そうでした。

myfood:え?、知恵熱!

アキコ:はい(笑)それでも私たちはラッキーで初年度からいいぶどうがいただけましたし、今は自社の畑のぶどうもいいワインが作れるぶどうに育ってくれています。

myfood:なるほど。更に新しく畑を購入されたんですよね?

アキコ:はい、10エーカーほど購入しました。5?6年後にはなるかと思いますが、フリーマンのエステートワインを出したいと思っています。更にすべて有機で作れればいいなとも考えています。

myfood:わぁ、夢はどんどん膨らみますね。ソノマにもおうちを建てられているとか?

アキコ:はい、このクリスマスはそちらで過ごす予定なんです。

myfood:わー本当に素敵!さて、既に大活躍のアキコさんですが、今後何かやられてみたいことはありますか?

アキコ:今までも何度かやっていただいているのですが、いろんな和食のシェフとのコラボというのをやってみたいですね。日本人のシェフはワインのよさを引き出してくれる料理を作ってくれる。ワインをオーバーパワーしない料理。それが凄いといつも感動しています。

myfood:それはぜひ実現していただきたいですね。個人的にもとても楽しみです!ではフリーマンワインファンのみなさんやこれからフリーマンのワインを飲んでみようという方にメッセージをいただけますか?

アキコ:はい。幸いなことに私どもは毎年のように賞をいただいていてそれはものすごく嬉しいことなのですが、それ以上にうれしいことがあって、それが飲んでいただいた方から頂く「美味しかった」というお声なんですね。レストランなどで飲んでメールをいただいたり。その声を一人でも多くの方から聞けるのが嬉しいし、それが私たちにとっての一番の勲章なんです。ですからこれからも一人でも多くの方に喜んでいただけるワインが作れたらと。

myfood:素敵なメッセージありがとうございます。本日はありがとうございました。

アキコ:こちらこそありがとうございます。

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※フリーマンワイナリーでは事前の予約があればワイナリーの見学をすることができます。その際の試飲はワインケーブの中で行われるとのこと。ソノマに旅行される際はぜひ、アキコさんのもとを訪れてみてください

協力:
Freeman Vineyard & Winery