Home>週刊myfood>クローズアップインタビュー>第十一回:米国食肉輸出連合会の会長は黒帯の親日家!

週刊myfood...様々な視点からアメリカの食文化、食情報を4つのコラムで紹介します。

クローズアップインタビュー

vol11_title.gif

IMG:クローズアップインタビューVol.11

クローズアップインタビュー第11回目ゲストは米国食肉輸出連合会会長フィリップ・M・セング氏。かつて日本の牛丼チェーンのポスターに登場したこともあり、柔道の黒帯を持つ親日家です。

myfood:本日はお忙しいところ、ありがとうございます。

セング:よろしくお願いします。

myfood:お仕事とは関係ないのですがセングさんは柔道で有段者とか?

セング:はい、4段を持っています。

myfood:凄い!それはアメリカで取られたんですか?

セング:いえ、日本に住んでいた10年間で取りました。

myfood:そうですか。なぜ柔道をやろうと思われたんですか?

セング:私はチャレンジということが好きなんです。黒帯になるというのは簡単なことではない。だからこそチャレンジしてみようと始めました。

myfood:チャレンジが好きっていいですね。ではお仕事の面でもチャレンジがお好きですか?

セング:もちろんです。いま日本は国産がいいという方向に消費者の方達が流れていますが、外国産のものもいかによいかということを、日本の消費者のみなさんに解っていただくということは大きな壁でもあり、チャレンジでもあります。

myfood:確かにそういう部分はありますね。この壁をどのように打破していかれようと考えられていますか?

セング:これは私どもにとっても、また食肉業界にとってもとても重要な事なんですね。私どもとしてはまず消費者の需要に応えられるように日本の企業を支援した上で、日本の消費者の方々の購買に繋げていきたいと考えています。大変な部分もありますがこれはチャンスでもあると考えています。

myfood:なるほど。そういう意味では、アメリカン・ポークが御会のキャッチフレーズにもあるように「選ばれてNo.1」というくらい、日本の消費者にとって「美味しさとお手頃な価格」ということで浸透したことは大きいですね。

セング:はい、大勢の方に選んでいただいてとても嬉しいと思っております。これはなんといっても、みなさんにアメリカン・ポークを試していただいて、おいしいのでもっと使ってみようと思ってくださったという「味によって選ばれた」こと、これがとても大事なことだと思いますし、嬉しいことでした。そして日本の皆さんに豚肉輸入量4年連続1番に選ばれたという事も、とても大事だと考えていますし、感謝しています。

myfood:一消費者としてお話しすると、私はmyfoodの仕事をする以前から、アメリカン・ポークの美味しさには魅せられていて、本当に美味しいと思うんですね。その上でmyfoodの仕事を通じてアメリカン・ポークが実に緻密で繊細な生産者の世話によって厳しく飼育されていることを知って、この美味しさには大きな理由をあることが解りました。

セング:そうですね。我々は非常に厳しいルールに従って、豚達にストレスがかからない環境で飼育をしています。また安全性に関しても常に管理していて、豚舎に入るのにも厳しい衛生チェックがあります。

myfood:そうなんですよね。私も御会からそのお話を伺った際に、アメリカン・ポークの緻密な管理体制に驚きと感動を感じると共に、まだまだこういった細やかなシステムと、アメリカの畜産や農業に対する私たち日本人のイメージに大きな差異があることをとても残念に感じたんですね。まだまだ日本人にこれらの情報が伝わっていなかったり、イメージではあると思うのですが「アメリカ=メガ」ということからおおざっぱなのではないか?といった印象を持たれている部分もあることに対してはどう考えていらっしゃいますか?

セング:そういったイメージがあることは残念ですね。例えば、私は背も体も大きいですが、小さくて華奢な人と比べたときに、体が大きいからといって内面がおおざっぱかといえば必ずしもそうはいえないし、体が小さいからといって必ずしも繊細だというわけではないでしょう?それと一緒で、アメリカは確かに大きな国ですが、そのこととアメリカの飼育体制がおおざっぱだということは別の問題です。まして飼育者は、みな生き物を相手に取り組む仕事を非常に繊細かつ緻密なものだと考えていますし、経営という意味でも厳しい競争の中を生き残るために、ビジネスのプロとして取り組んでいます。もちろん規模が大きいので、大きなオペレーションの中でやっていることは確かですが、そこには大勢の人間が携わってこのビジネスが成り立っています。

myfood:なるほど。御会としてそれを日本の消費者にどのように伝えようと考えていますか?

セング:既に取り組んでいることですがUSMEFのHPでさまざまな情報の発信をしたり、イベントやセミナーを開催したりしています。ぜひより多くの日本の消費者のみなさんに私どものHPを見ていただいて、より理解を深めて貰いたいと願っていますね。こちらを見ていただければ、アメリカン・ミートがきちんと国際的設定されているルールや、企業の品質基準にそって生産されているものであり、また国際基準に叶ったものであるということを理解していただけると思います。

myfood:なるほど。myfoodとしても、一人でも多くの日本の消費者の方がその理解を深めてくれるように頑張りたいと思います。ところで今まではアメリカ・ポークのお話を伺ってきましたが、ビーフについてはいかがですか?

セング:そうですね、やはりまずは日本の消費者の方にアメリカン・ビーフの事についてもっと知ってほしいです。我々も日本の消費者の方の声を聞いて、さらに安心して頂けるよう努力を続けています。特にアメリカン・ビーフを食卓で楽しんでもらえるようにということを念頭に置き、レシピは勿論のこと、味、品質、安全性などに関する詳細をより明確にお伝えするという部分について力を入れています。

myfood:なるほど。やはり牛肉については、まだまだBSEなどの問題が日本の消費者にとっては気になる部分だと思うのですが、その辺りについてはいかがですか?

セング:その件については、先ほどお話したように正確かつ詳細な情報を提供した上で、商社・加工・ホテル・外食・小売といった業界の方たちときちんと連携し、全国各地のスーパーやレストランでご提供いただいております。また、イベントやセミナーを通じてアメリカン・ビーフを紹介することによって徐々に理解してもらえるように努力しています。

myfood:なるほど。試食会などで実際にみなさんに召し上がっていただいて理解していただくという場も積極的に設けるようにしていますよ。

myfood:それはいいですね。因みにセングさん、お勧めの食べ方はありますか?

セング:そうですねぇ、やはりそれはTPOによって変わってきますが、その中でもやっぱりステーキはお勧めです。あと、とんかつ!

myfood:とんかつですか!

セング:はい、アメリカン・ポークで作るとんかつは美味しいですよ。それからポークソテー、ハンバーグに夏場だとステーキサラダ、ファヒータ、それからBBQですね。

myfood:どれもこれも伺っているだけで食べたくなってしまいます。

セング:和牛、特にブランド牛は高いので気軽に試すといった感じではないでしょう?でもアメリカン・ビーフはいろんな部位がお手ごろな価格でお店に出ていますからみなさんに幅広い料理にチャレンジしていただきたいと思っています。USMEFのHPにも美味しいたくさんのレシピがありますのでそちらもぜひ参考にしてください。

myfood:そうですね。御会のレシピはmyfoodでもたびたび登場いただいていますがいつも人気の上位に入っています。因みにセングさん秘伝のレシピは何かありますか?

セング:それは秘伝だから秘密だよ(笑)

myfood:(笑)では一番好きな食べ方は何ですか?

セング:どれもこれも美味しいのでなかなか難しいけれども、アメリカ人にとってローストビーフというのはおふくろの味なんですね。私の母も週に一度はローストビーフを作ってくれていました。ポテトや玉ねぎと一緒にローストしてね。今ではその味を私の妻が受け継いでいます。きっとこの先は私の子供たちがそれを受け継いでいってくれるんじゃないかな?

myfood:素敵なお話ですね。では最後に日本の消費者にメッセージをいただけますか?

セング:日本の方たちにとって味覚、特に「美味しい」ということはとても大切なことだと思います。そういった意味でアメリカン・ミートは美味しいお肉であるといえますし、また質という意味でもご満足いただけるものだと思っています。更に値段の点でも不景気の今、お財布に優しいのではないでしょうか?とにかくぜひ、他のお肉と食べ比べてみてください。安全で美味しいということが解っていただけると思います。そしてご家族や友人と楽しい時間を過ごすさまざまな料理の場にアメリカン・ミートを登場させてもらいたいと思います。

myfood:素敵なメッセージありがとうございます。本日はありがとうございました。

セング:こちらこそありがとうございます。

vol11_img02.jpg

協力:
米国食肉輸出連合会
関連レシピ:
レシピページ