クローズアップインタビュー第九回目ゲストは現代のアメリカンドリーマーとしてNewsweek(日本版)誌で「世界で尊敬される日本人100人」にも選ばれているヨシダソース創業者、吉田潤喜さんにご登場いただきました。(ちなみに吉田さんは京都出身の関西人!時々、「ツッコミがいまひとつやな・・・」と、ダメだしされながらの楽しいインタビューとなりました)。
myfood:本日はお忙しいところ、ありがとうございます。それから御社のHPにmyfoodのバナーをはっていただいて、アメリカ食材の啓蒙にご協力いただきありがとうございます。
吉田:どういたしまして。こちらこそよろしくお願いいたします。
myfood:HPにある吉田さんのヒストリーを拝見したのですが、アメリカに渡られて最初は空手の先生をされていたんですね?
吉田:はい、中学のころ京都で黒帯をとっていたんです。それでシアトルで空手道場を開きました。
myfood:その際、生徒さんへのクリスマスプレゼントにホームメイドでソースを作ったのがヨシダソースのはじまりとか?
吉田:そうなんです。ヒストリーにも書いてありますが当時、お金に余裕がなくて、生徒たちからクリスマスプレゼントをもらったはいいけれども、お返しを用意する余裕がなくてね。それで私の母が作っていたソースを思い出して作ったものをプレゼントしたんです。
myfood:それが評判になって...?
吉田:はい、美味しかったからまた欲しいということで生徒たちが「売ってくれ」と言ってきてくれてね。その時は本当にうれしかったですね。
myfood:それでソースメーカーをやってみようと思われたわけですか?
吉田:簡単にいうとそうですね。ただすぐにソースメーカーに転身ということではなくて、空手道場もしつつ、ソースを作って、売ってという2足のわらじからスタートしました。
myfood:月並みですが、それは大変なことだったのでは?
吉田:それは大変でしたよ。今から思うとよくあんなことが出来たと思うほど、無我夢中だったから出来たのだと思います。まず朝、大学で空手を教えて、昼はオレゴン警察学校で教官として空手を教える。それから夕方は道場で生徒たちに教えて、夜9時ごろから道場の地下にある部屋でソースを作るんです。
myfood:はい
吉田:それを土日、車に積んでオレゴン中のスーパーマーケットに営業にしにいくわけですよ。最初はまったく相手にしてもらえなくてね。それでも諦めずにトライしているうちにだんだん、実演させてくれるところが出来てきて。私はね、食べてさえ貰えれば絶対にうちのソースは売れる自信があったのでそこまでのプロセスをどれだけつなげられるかということに力を注ぎました。
myfood:なるほど。
吉田:オレゴン州ってね、日本と同じくらいの広さがある州なんですよ。
myfood:そんなに大きいんですか?!東京ドームいくつぶんのレベルではありませんね。
吉田:そうなんですよ。ですから車に乗っていてもね、道がまっすぐなので時に眠くなってしまうわけです。まして私は空手も教えてソースも作って、営業もしてでしょう?本当に危険なほど眠くなったこともたくさんあったのですが、一度も路肩で休むことをせずに自宅に戻るようにしていたんです。
myfood:なぜですか?
吉田:それはね、ちょっと休むつもりが絶対に朝までそこで寝てしまう。そのくらいに疲れている自分を解っていたからでしょうね?とにかく家に帰らなくてはということで自分に暗示をかけて。絶対に帰る、と。そして死んだらいくらでも寝られるから今、寝ちゃだめだという風にね。
myfood:凄い!その努力の結果が1日7万本売れるという結果に結びついているんですね。すごい・・・
吉田:ありがたいことです。
myfood:御社の商品は原料に日本のもの、例えば醤油や本みりんなどを使われいますね。しかも日本の企業でもなかなかこだわりを持ちきれない原材料の本物志向という意味でもいいものを使われていらっしゃいますが、そういった味がアメリカで受け入れられたということについてどんな感想を持たれていますか?
吉田:嬉しいということですね。最初に生徒から云われた「お金を払ってでも欲しい」といってもらえたことがソースビジネスを始めるきっかけになったわけですが、そうやって食べた人がリピーターになり、使ってくれることでファンが増えて今があると思います。
myfood:そうやってアメリカで成功されて日本に逆輸入という形で凱旋されているわけですが・・・
吉田: それがね、実は一度、日本上陸に失敗しているんですよ。
myfood:えっ?そうなんですか?
吉田:18年くらい前かな。日本の展示会に出展したんですよ。悔しいことにあの時はサンプルも食べてもらえなかったんです。
myfood:それがいまでは...
吉田:はい、おかげさまで全国で取り扱っていただいて。
myfood:おもしろい変化ですね。
吉田:恐らく日本人の味覚の志向が甘いものを好む志向になっていることが大きな理由だと思いますね。それからBBQソースというカテゴリーの認知があがったこと。今ではどなたにも「あぁ、BBQソースですね」と解っていただけますから。昔は「BBQソース、それなんですか?」とおっしゃる方も少なくなかった。
myfood:まさに今の時代にフィットした味だということですね。確かに日本でも最近はBBQの文化が普通に生活の中にありますからね。
吉田:はい、ぜひより多くの方にBBQを楽しんでいただきたいです。
myfood:アメリカから輸入されているお肉は適度に脂がのって旨みはあるけれどもさっぱりとしたお肉が多いのでBBQソースとの相性もいいのでぜひ、これを機会にヨシダソース&アメリカンミートでBBQを楽しんでいただけたらと私たちも願っています。本日はお忙しい中、ありがとうございました。
吉田:こちらこそありがとうございました。
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