クローズアップインタビュー第八回目ゲストはウェスティンホテル東京・総料理長、沼尻寿夫シェフにご登場いただきました。ウェスティンホテルでは日本で唯一、アメリカで発売されるやいなや、New York Timesのベストセラーリスト入りを果たした"SuperFoodsRx(以下、"SuperFood")(※1)"システムが導入されています。今回は"SuperFood"を中心にお話を伺ってきました。
myfood:本日はお忙しいところ、ありがとうございます。
沼尻:こちらこそよろしくお願いいたします。
myfood:ウェスティンホテル東京さんで"SuperFood"が導入されてから4年ほどたたれましたがやられてきていかがですか?
沼尻:最初、アメリカの方からその情報が入ってきた際に、まず東京、シドニー、ソウルでパイロット的に導入するということになりまして、正直その際は日本人には難しいのではないか?という懸念もありつつ、スタートいたしました。幸い、私どもでは外国からのお客さまも大変多く、また日本人のお客様の健康志向ともクロスすることができ、2009年より正式にウェスティンブランドとして"SuperFood"の導入が決まりまして。現在ではアジア全拠点で展開されています。
myfood:なるほど。以前お話を伺った際は日本では東京のみというお話でしたから、これは素晴らしい展開ですね。導入に際して何かご苦労などはおありになりましたか?
沼尻:とにかくまず資料が英文で書かれた本(※2)しかないでしょ(笑)?そういった意味で日本人に"SuperFood"というものの素地がないところに浸透させなければいけないというのは挑戦でしたね......あとはアジア圏にあるウェスティングループの他の拠点にも伝えていくミッションもありましたから、そのあたりでしょうか?
myfood:日本だけでなく、アジア圏に関しても沼尻さんのお仕事だったんですね。そう考えると沼尻さんはアジアにおける"SuperFood"のパイオニアですね。
沼尻:ありがとうございます。
myfood:ところで最初、"SuperFood"は朝食のみに導入されていましたがそれには何か理由があったのでしょうか?
沼尻:はい、このミッションがあった際に日本もアメリカもみなさん、とかく両極端になりがちなのが朝食なのではないかと考えたんですね。そこで私どもは1階のザ・テラスでは朝食ビュッフェをやっておりますから、そこに"SuperFood"メニューを他のメニューと共に登場させることによって、お客様が自然といいものを選んでいたという流れが作れればいいなという考えのもと、まずは朝食からはじめました。
myfood:あっ、当初朝食のみの導入だったのはそういうお考えの元だったんですね。今は他の時間帯にもいただくことができますか?
沼尻:はい、ルームサービスでは24時間オーダーしていただくことが可能ですし、この秋からはティーブレークでも登場の予定です。
myfood:午後の時間帯に登場だと宿泊以外のお客さまにも広く知ってもらえそうですね。さて沼尻さんから見て"SuperFood"の内容というものはどう映っていらっしゃいますか?
沼尻:当初14品目、現在25品目が"SuperFood"として推奨されていますがいずれもほとんどの食材が私たち日本人にとってもなじみの深い食材なので味覚的な導入という面についてはそんなに大変なことではなかったですね。またサイドキック(※3)も多く提案されているのでバリエーションの枠が広いというところもいいと思っています。ですからメニューに入れる際はコンセプトのアピールという点に力をいれました。
myfood:当初、日本では恵比寿の東京店のみの導入でしたが、現在は日本全拠点で導入されているということですが、この4年間で日本人のお客様の反応に何か変化はありましたか?
沼尻:正直、まだまだ外国のお客様の反応の方がいいですね。なかなか日本人のお客様にお伝えしていくのは難しい部分もあります。そこで現在、日本人の方にもより"SuperFood"を取り入れていただくために和食の"SuperFood"も検討しています。材料的には私たち日本人が常日頃食べている食材が多いわけですから。
myfood:和食版"SuperFood"、楽しみですね。因みにみなさんに人気のメニューにはどんなものがありますか?
沼尻:なんといってもホワイトオムレツですね。これはとても人気があります。こちらはトマトとブロッコリーも一緒にお出ししているのでそれらと共に召し上がっていただくという点もいいのではないでしょうか?それから今の時期ですとゴーヤ(苦瓜)のチャンプルーもお勧めですね。
myfood:昨年、ゴーヤのチャンプルーいただかせていただきましたが確かにあれは美味しいですよね。 こちらのチャンプルーはまったく苦くないのでゴーヤの苦味が苦手という方でも大丈夫なのでぜひ、トライしてもらいたいですね。それ以外には何かありますか?
沼尻:後はベリー系でしょうか?例えばいちごとチョコレートの組み合わせなど相性もよいので体によくて、美味しいといいことづくめ。因みに"SuperFood"ではチョコレートをエネルギーとしてとらえているところが面白いですね。
myfood:あぁ、なるほど。日本人にはなかなかないチョコレート観かもしれませんね。因みにそういったことも含め、沼尻さんご自身が"SuperFood"と出会われて何か変わられたことなどはありましたか?
沼尻:現在ビュッフェでは"SuperFood"メニューはSuperFoodのロゴが付いているのですが、それ以外のメニューでも積極的にこれらの食材を使うようになりましたね。自然と各食材の使用量が増えました。
myfood:わぁ、そうなんですね。シェフご自身の意識にも影響を与えた"SuperFood"、もっと日本でも広く浸透して貰いたいですね。さて最後に今後のウェスティングループにおける"SuperFood"展開についてお聞かせいただけますか?
沼尻:はい、まず先ほどお話したようにティーブレイクへの導入が秋には始ります。これを機にスナックミールやブレイクタイムメニューなどお菓子系にも導入すると共に料理メニューも増やしていきたいと考えています。例えば"SuperFood"食材には小豆と小麦粉がありますから「"SuperFood"どらやき」などもいいかなと思っています。
myfood:"SuperFood"のどらやき!そうやって聞くとどらやきがカッコいいイメージなりますね(笑)
沼尻:いいでしょう(笑)。後はディナーメニューへの導入ですね。このように徐々にお客様に"SuperFood"に触れていただく機会を増やしていくことで今まで以上にこのコンセプトを広められたらと考えておりますし、実際食事していただいたお客様が食材の組み合わせなどをご自宅でのお料理の参考にしていただければ嬉しいですね。
myfood:楽しみです。まずは現在の朝食と秋のティータイムを堪能したいと思います!本日はお忙しい中、ありがとうございました。
沼尻: こちらこそありがとうとうございました。ビュッフェでお待ちしてます!
※1......米国SuperFoodsRx社がSteve Pratt 博士の臨床研究結果を元に2003年に発表した14品目のSuperFood食材リストをベースとした抗酸化力等が高くヘルシーな食材により食生活を推進したコンセプト。現在では25品目にリストが追加されています。SuperFoodコンセプトについて最初に発表されら書籍、"SUPERFOODS RX - 14 Foods That Will Change Your Life"はまたたくまにNew York Timesのベストセラー入りを果たす。現在、全世界のウェスティンホテルグループで積極的な導入、推進が行われている。
※2......"SUPERFOODS RX - 14 Foods That Will Change Your Life"のこと。その後、SuperFood25品目について書かれた"SuperFoodsRx HealthStyle"やダイエット指南も加味された"THE SUPERFOODSRX DIET"も発売されている。
※3......SuperFoodでは各食材に関して、代替え食材のリストが掲載されている。
SuperFood List現在、SuperFoodsRx社により推奨されているSuperFoodリストは以下の通り。実にmyfoodの記事やアメリカ食材辞典で紹介しているアメリカからの輸入食材13品目がSuperFoodリストに!
Apples (りんご)
Avocado(アボカド)、
Beans(豆類)
Blueberries(ブルーベリー)
Broccoli(ブロッコリー)
Cinnamon(シナモン)
Dark Chocolate(ダークチョコレート)
Dried SuperFruits(ドライフルーツ、レーズンやクランベリーなど)
Extra Virgin Olive Oil(エクストラバージンオリーブオイル)
Garlic(にんにく)
Honey(はちみつ)
Kiwi (キウイ)
Low Fat Yogurt (低脂肪ヨーグルト)
Oats(オート麦)
Onions(たまねぎ)
Oranges(オレンジ)
Pomegranates (ざくろ)
Pumpkin(かぼちゃ)
Soy(大豆)
Spinach(ホウレンソウ)
Tea(お茶)
Tomatoes(トマト)
Turkey(七面鳥)
Walnuts(クルミ)
Wild Salmon(天然サーモン)
協力:
ウェスティンホテル東京

関連サイト:
SuperFoodsRx
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