クローズアップインタビュー第一回目ゲストはSilveradoスーパーヴァイザーシェフ、ロナルド・ジャンティルさん。銀座に新しくOPENしたシルベラードは、カリフォルニア・ナパの名店『Terra』のオーナーシェフ、ヒロ・ソネ氏が料理監修をつとめるお店です。
ジャンティルさんは現在29歳という若さにも関わらず、ソネシェフの信頼がとても厚いことから今回の東京店でのスーパーヴァイザーに抜擢!更にソネさんのところで優秀なシェフのみが参加させてもらえる京都嵐山吉兆(徳岡邦夫総料理長)での研修にも選ばれたという腕の持ち主。そんなジャンティルさんにカリフォルニアスタイルのクリスマスの楽しみに方について伺ってきました。

今年は日本でのクリスマスですね
ジャンティル:そうですね。銀座はクリスマスイルミネーションがとてもきれいだと伺っているので今からとても楽しみにしています。
myfood:ぜひ、日本のクリスマスを楽しんでくださいね。さて逆に今日は私たち日本人にアメリカのクリスマスの楽しみ方を教えていただきたいのですがまずカリフォルニアに代表される西海岸のクリスマスというのはどんな感じですか?
ジャンティル:そうですねぇ......カリフォルニアはまず気候的に暖かい土地なので東海岸の様に紅葉があったり、雪が降ったりといった変化があまりないので、クリスマスだからといってそれほどの特別感はないんですよ。もちろん休日という意味でみんな、楽しみにしているシーズンではありますが、"いつもの家族の休日"といった感じで過ごす人が多いように思いますね。
myfood:そうなんですね。サンタさんの影響かやっぱりクリスマスはなんとなく雪とか寒いとかいった気候の方が気分がもりあがるのかもしれませんね。さてクリスマスというとチキンやターキーなどスタッフィングたっぷりのグリルが定番のお料理となっていますがお料理の点で何かカリフォルニアキュイジーヌならではの特徴はありますか?
ジャンティル:もちろんそういった料理が登場する家庭もあるけど、カリフォルニアでは結構ベイクドハムを作る家庭も多いかな?
myfood:ベイクドハム!ターキーハムとかですか?
ジャンティル:いや、ポークハム。それにグレイビーソースを添えて。あとは新鮮なグリーン野菜やビーツ、マッシュポテトなんかと一緒にサーブすることが多いかな。それからカリフォルニアは果物が豊富にとれるからベイクドフルーツにアイスクリームをのせたものやブラウニーなんかもクリスマスにはよく作るよ。あっ、それからファッジとかカップケーキね!
myfood:ファッジ!あ?聞いてるだけで食べたくなってきます。カップケーキは最近日本でも流行っているクリームやアイシングでデコレーションしてあるタイプのものですか?
ジャンティル:そうそう、それ(笑)クリームをグルグルにのせたものね!
myfood:ところでこれからカリフォルニアキュイジーヌを食べるという人もいると思うのですが、カリフォルニアキュイジーヌの楽しみ方を教えてもらえますか?
ジャンティル:まずカリフォルニアではレストランが生産者と密接なつながりをもってお店をやっていることが多いから季節の新鮮な野菜をたくさん組み合わせた味を楽しんでもらいたいと思うんだ。この場合、味はもちろんだけど色の組み合わせとかプレゼンテーションも一緒に楽しんでもらいたい。特にカリフォルニアは農産物が豊富な土地だからいろいろと楽しんでもらえると思う。あとはシェフのライフスタイルが反映されているお店が多いのでそれも一緒に楽しんで貰えたらいいよね。
myfood:東京にあるカリフォルニアキュイジーヌのレストランではどうですか?
ジャンティル:やっぱりそれぞれのシェフの個性を楽しんでもらいたいっていうのが一番かな。シェフのパッションの在り方なんかも料理に強く現れているからそういうのも一緒にね。
myfood:それはとても興味深いですね。因みにロンさんがお勧めするアメリカ料理とかアメリカ食材って何ですか?
ジャンティル:う?ん、そうだなぁ・・・シリアル&ミルク!っていうのは冗談だけど(笑)、BBQかな。ファミリーっていう意味で僕にとってはTerraもファミリーなんだけど、TerraのBBQでは豚を丸ごとグリルするんだよ。あとはいい栄養価を持ったものがいい食べ物っていう風にも考えているし、オーガニックなど食材自身にこだわるっていうこともしています。あとはアイスクリーム。アメリカのアイスクリームは美味しいんだよ。
myfood:アイスクリーム!確かにアメリカのアイスクリームって美味しいし、映画やドラマでもアイスクリームはよく登場するアイテムですよね。どんなアイスクリームが好きですか?
ジャンティル:僕はねぇ、なんでも好きだよ。シンプルなもの。ミルクとかバニラとか。それにダブルチョコ、ピーナッツバター、ナッツをトッピングしたり、あとラズベリーやオレンジのソルベも好きかな。
myfood:あ?またまた食べたくなってしまいました。さてクリスマス、お正月とこれからの季節は家族や友達など集ることの多い季節ですがそういう席ではやっぱりワインが大活躍ですよね?
ジャンティル:そうだね。ナパには美味しいワインがたくさんあるからぜひ、日本のみなさんにもいろんなワインに触れてほしいな。
myfood:最近ではカリフォルニアワインだけでなく、オレゴンやワシントンなどのワインも日本にたくさん入ってきていますが?
ジャンティル:そうだね。そういう意味でアメリカワインの選択肢が日本でも増えていると思うよ。
myfood:ワインとお料理のマリアージュやチーズとの組み合わせなど何かお勧めはありますか?
ジャンティル:まずカリフォルニアワイン、特にカベルネ種から作られているものは基本的にはどっしりとした肉料理にとてもよくあうと思う。ステーキなんかにもあうし、BBQの時にもいいよね。ワシントンなんかだとピノが多いと思うんだけどそれだったらゲームヘンとか鶏系の料理と合うと思うな。あとソービニヨンブラン系、これは唯一、サラダに合うワインだといえるね。グリーンとフルーツのサラダとか。それからチーズだけどなんといってもゴートチーズ、僕はこれが大好きだし、お勧めなんだ。
myfood:ゴートチーズも美味しいですよね。
ジャンティル:うん、ゴートチーズとだったら赤でも白でも、それからデザートワインなんかとも相性がいいと思うな。シャルドネ系だったらベイクドゴートとかね。
myfood:チーズのお料理のお勧めはありますか?
ジャンティル:僕はチーズに関してはそのまま食べるのをお勧めしているんだ。というのはそれぞれの作り手が適切な味になるように作っているわけだから、その自然体の味を味わうっていうことをしてもらいたい。
myfood:なるほど、自然体の味ですね。
ジャンティル:うん、そして食べ物にはいつも感謝して食べる。これも食を楽しむ上で大切なことだと思うよ。
myfood:素敵なお話ですね。今日はありがとうございました。
ジャンティル:こちらこそありがとう。
2008年度、料理界のアカデミー賞とも呼ばれるジェームズビアードアワードを受賞したTERRAオーナー、曽根ヒロシェフからmyfood.jpの読者にナパからメッセージをいただきました。
"色々な人種、文化、宗教が一緒に存在する国がアメリカです。
そしてクリスマスの季節が近づくと皆んな「Happy Holidays! 」と挨拶を交わし合います。相手がクリスチャンかどうか分からない時は「Merry Christmas!」とは言わないのです。
そこにアメリカの複雑さ、そして寛大さがあります。
その複雑さの中でもクリスマスは特別なホリデーです。一年お世話になった人達にプレゼントを買ったり、一緒にデイナーを伴にしたり、恵まれない人達へのボランテイアも盛んに行われます。
そのスピリットが少しだけでも感じでいただければとても光栄です。
Joy and be merry!"
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