スケソウダラ
(Pollock)
アラスカではベーリング海に最も多く生息し、その資源量は全魚種の60%、また2番目に多いアラスカ湾では全魚種の20%を占める。現在アラスカ湾、東ベーリング海、アリューシャン列島、そしてアリューシャン海盆の4つの海域で漁獲が行なわれている。 製品としてはかまぼこやちくわの原料であるすり身と最近特にヨーロッパで需要が高まっているボンレス・スキンレスのフィレ(いずれも冷凍)がある。
![]() | アラスカ州(ベーリング海域、アラスカ湾) |
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![]() | たんぱく質、ヨード、リン、銅、鉄亜鉛、カルシウム |
![]() | 活血作用、便秘改善、疲労改善 |
![]() | 甘辛く煮付けたり照り焼き、蒸しものやマリネにも適している。 |
![]() | 漁獲シーズンは年に2回、流通は通年 |
![]() | アラスカ産のすり身は日本で生産される練り物製品(かまぼこ、カニ風味かまぼこ、ちくわなど)の原料の約50%相当を毎年供給している。 タラコ、明太子 |
![]() | アラスカシーフードマーケティング協会 |
![]() | 21世紀にはいりスリミ、カマボコ、カニカマ、は欧米でも飛躍的に普及し名前もSurimi、Kamaboko、Kanikama として取引きされ市場に並んでいる。スケトウダラの卵はタラコ、明太子の原料。業界ではスケコと呼ばれる。世界最大のスケトウダラの資源を擁するアラスカで生産されるスケコはほぼ全量輸出される。日本向けがほぼ8割、韓国向けが2割で毎年高値で入札を通じてセリ落とされ、アラスカ州の水産物輸出金額の大きなシェアを占める。高品質なタラコや明太子の最終製品化のノウハウは日本の北海道や福岡県、韓国をベースとした加工メーカーが持っている。 |