Home> 特集記事> myfood アメリカの旅 2009.04

TITLE:ルイジアナ州ニューオリンズ

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IMG:ルイジアナ州ニューオリンズ

古き良きアメリカを味わえる南部の代表的な街のひとつ。日本とは島根県松江市と姉妹都市となっており、古くは「欲望という名の電車」、最近では2009年度のアカデミー賞で3部門を受賞した「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」の舞台となったことでも有名です(「欲望という名の電車」に登場したストリートカーは今でも市内を走っています)。また「ティファニーで朝食を」の著者であるトルーマン・カポーティやアメリカ独立宣言書にサインをした名家でもあるウィザースプーン家出身のアカデミー女優リース・ウィザースプーン、そしてグレース・ケリーに約70年先立ちモナコ大公妃となったアリス・ヘインなど数多くの著名人の出身地でもあります。ジャズの発祥地としても有名で世界中のジャズファンから愛され、毎年"ジャズフェス"の呼び名で親しまれている"ニューオーリンズ・ジャズ & ヘリテッジ・フェスティバル"が開催されています。

ところで、ニューオリンズの有名なイベントといえば、リオのカーニバルと並んで世界的に有名で、全米最大のお祭りである"マルディグラ"。ニューオリンズがもともとフランス領だった歴史から定着したカトリックのお祭りで、紫(=正義)、ゴールド(=力)、緑(=信頼)といった伝統的なテーマカラーがあり、ルイジアナ州立大学をはじめ、これらをスクールカラーにしている学校も数多くあります。カーニバル開催時にはパレードをはじめ、仮面舞踏会など数多くの舞踏会が開催され、これら歴代のコスチュームを展示するレストランも!更に"マルディグラ"で忘れてはならないのがキングケーキ。フランスの伝統菓子である「ガレット・デ・ロワ」と同じ起源を持つとされフランス領だった時代の名残を感じる食文化の一つ。伝統的なキングケーキはコーヒー風味の生地をブリオッシュの様に三つ編み状に焼き上げ、伝統色のアイシングでデコレーションしたもの(最近では作りやすさからかドーナツ状の型で焼いたキングケーキも多いようです)。中に小さなお人形や宝石など"キングケーキフィギュア"を入れて焼いてあり、それを引き当てた人が次回のキングケーキを用意したり、パーティをひらく慣習になっています。

そしてニューオリンズといえば忘れてはならないのが「全米一、グルメな街」「何を食べても美味しい街」と評される料理文化。アメリカ国定歴史建造物に指定され、バーボンストリート、ジャクソン・スクエアなどがあるフレンチクオーター(ヴューカレとも呼ばれます)を中心に白人、アフリカ系アメリカ人、ネイティブ・アメリカン、フランス系、ヒスパニック系、チャイニーズ、太平洋諸島系など多様な人種によってもたらされた文化から生まれた食文化が繰り広げられています。中でも有名なのがクレオール料理とケイジャン料理。
ニューオリンズならではの食材をヨーロピアンに仕上げることで発展してきたクレオール料理は老舗アントワンズレストランを先頭に発展。美味しいオイスターが食べられることでも有名なニューオリンズではアントワンズの名物料理でもある"オイスターロックフェラー"やブレナンズの"オイスタービエンビル"などメニュー名単体で有名な料理も。シーフードといえば他に日本でもお馴染みのソフトシェルクラブ等の蟹や海老にはじまり、キャットフィッシュやザリガニの料理があることが特徴。これらシーフードはニューオリンズ料理の特徴のひとつでもあるベニエで供されたり(因みにデザートのベニエを食べたい場合はぜひカフェ・デュ・モンドのベニエを!)、ジャンバラや、ガンボス―プなどスパイシーなケイジャン料理で楽しんだり。1月の特集でもご紹介したガンボスープはケイジャン料理の代表格でバラエティは数あれど、オクラが必ず入っているのが特徴。因みにオクラはもともと"okra"という英語なのをご存知ですか?更にシーフードに並び美味しさと種類が豊富なのが豚肉文化。ポーボーイ(Poor Boy)と呼ばれるフランスパンに様々な具を挟み、タバスコをかけていただくサンドイッチが街のいたるところで売られていますし、お肉専門店ではソーセージ、ハムだけでなく、クラックリンズという豚の皮を揚げたもの(大阪の肉かすと似た感じ?!)もあるのでぜひ一度、お試しを。

料理好きの人は200年以上の歴史を持つ青空市であるフレンチマーケットに足を運ぶのも忘れないで!クレオール、ケイジャン共に多用するトマトやバーボンと共に仕上げるピーカンパイに欠かせないピーカンナッツをはじめ、旬の野菜や果物、シーフードが数多くお店に並べられています。ルイジアナはサトウキビ栽培で栄えてきた土地でもあるので昔ながらの製法で作られているサトウキビ糖を探してみるのもいいかもしれません。また自宅でもぜひクレオールやケイジャン料理を楽しみたいという人はぜひスパイス店に。タバスコ等のチリソースに始まり、BBQソース、マスタード、シーズニングなどどれもこれも欲しくなってしまうラインナップ!24時間営業のお店もあるので夜にお散歩がてらいくのもいいかもしれません。その他、スパイス日本でも大人気で、ケイジャン料理を全米に広げたことでも有名なシェフ、ポール・プルドームのレストラン、K・ポールズ・ルイジアナ・キッチン(*1参照)で食後に"マジック・シーズニング・ブレンズ"を購入するのもいいかもしれません。

また郊外にちょっと足を伸ばすと50万匹のワニが生息し、かつては海賊の隠れ家にもなっていたスワンプ(湿地帯)のツアーがあったり、往年の南部の栄華を楽しめるプランテーションツアーなどがあります。特にオークアレイというプランテーションは人気が高く、そこに残される邸宅は18世紀初頭のアメリカ南部の華やかな世界に引き込まれるかのよう。

ぜひこれを機会にニューオリンズを訪れてみてください。

(*1)マジック・シーズニング・ブレンズ http://www.chefpaul.com/

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