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Cooking with Kids「クッキング ウィズ キッズ」



アメリカの公立学校では今、「クッキング ウィズ キッズ」というプログラムが積極的に行われています。子供たちがいるランチルームに、地元のシェフや農家がやってきて、料理や栄養などについて教えたり、料理を作って試食させたりすることを通じて、両親や先生、カフェテリアのスタッフと一緒に「食」を楽しむ授業です。アメリカ農務省のウェブサイト内のSNAP-Ed Connectionに紹介された記事を翻訳しました。

Cooking with Kids 「クッキング ウィズ キッズ」
記事:アメリカ農務省Cooking with Kids/SNAP-Ed Agency

子供たちはヘルシーな食べ物を作る手伝いをするとき、喜んで試そうとします!

食育風景「クッキング ウィズ キッズ」https://cookingwithkids.org/では、公立学校の生徒たちに健康に良い料理を食べることと、そういった食品がどこから来るのかを教えています。

ある母親からの手紙:
「私は双子の息子たちが幼児のころから、二人に家でヘルシーな食習慣を教えていましたが、とても苦労していました。このプログラムは、その苦労を取り除いてくれるものであり、知ったときとてもうれしかったです。この素晴らしいプログラムによって、家族の栄養や健康が変わったと思います。とても感謝しています」

「クッキング ウィズ キッズ」(CWC)は1995年に、ニューメキシコ州サンタフェの2つの学校でのボランティア活動として始まった非営利団体です。SNAP-Edのサポートもあり、CWKは毎年13の学校の6000人以上の小学生とその家族に対して活動するほどにまで成長しました。CWKを簡単に説明するなら、

・子供たちの通常の学校生活の一部としての実践的栄養教育のクラスです。クラスは10分間のフルーツと野菜の試食から、2時間の調理クラスまで、さまざまです。今月、子供たちは地元のすいか農家の人たちと一緒に「すいかピザ」を作りました!
CWKのバイリンガルカリキュラムには世界各国のレシピや、各州共通基礎基準や全米健康教育基準に準じた学生活動があります。CWKカリキュラムには研究関連のもの、実践関連のものがあり、Nutrition Education and Behavior誌でも取り上げられています。(SNAP-Ed Toolkitの中で見られます)

・1500名を超えるファミリーボランティア、地元のシェフや農家、公立学校の先生が毎年参加しています。

・新たな「スクールランチルーム」は、シェフや農家にカフェテリアにきてもらい、フルーツや野菜の消費促進に一役かってもらっています。「ファーマーズマーケット・デー」や「テイスト・ア・レインボー」のサラダの試食デーなど、子供たちや先生やカフェテリアのスタッフに向けて、さまざまな楽しい活動が行われています。

・フードサービススタッフのトレーニングや技術面の補助事業、そしてシステムやポリシー関連事業が協力しあって、地産農産物を購入したり、オリジナルの料理を増やしたり、スクールランチルームへのコミュニティーの関わりを深めたりしています。このプロジェクトは地区の学校、州政府関連、そしてSNAP-Edのパートナーシップによって成り立っています。

子供たちや両親や先生からの話から、CWKによって変化が起こっていることが分かります。
「ズッキーニの切り方を勉強しました。今まではズッキーニの切り方を知らなかったので嬉しかったです!」 小学校3年生

「クッキング ウィズ キッズ」は、いつもとても気に入っている学校のプログラムです。クラスで自分の子供たちと一緒に料理が楽しめて、子供たちは家では食べようとしない食べ物を試してみて好きになったりします。私の子供たちは、このプログラムで学んだ多くのレシピを家で作るとき、手伝いたいと言ってきます」 CWK参加の親

食育風景「クッキング ウィズ キッズ」は小さい子供たちが学び、そして学んだことを覚える方法を教えてくれます。実践であり、いやがおうにも学んだことが身についていきます。彼らは実際に学んだものを食べるのですから! 学校の中で最善のプログラムの一つです」 小学校2年生の教師

The Smarter Lunchrooms Movement
この記事の著者:Heidi Kessler, Executive Director, Smarter Lunchrooms National Office














IMG:Cooking with Kids「クッキング ウィズ キッズ」