おつまみの定番と言えば、何が思い浮かびますか？
アメリカでは、多くの人がカリフォルニア完熟オリーブを挙げます。真っ黒な種無しの完熟オリーブのマイルドな味わいは、いわば"アメリカの味"。そのまま口に放り込んでフルーティさをダイレクトに楽しんだり、スライスや三日月型、細かく刻んで、ほかの食材と合わせたりと、味わい方は十人十色。もちろん、おつまみとしてだけでなく、アメリカ料理をはじめとした多種多様な料理の名わき役にもなっています。

カリフォルニア完熟オリーブは
丹精込めて育てられるフルーツ

そんな、カリフォルニア完熟オリーブが、どのように作られているのかご存じですか？
企業農家による大規模ビジネスだと思っている人も多いようですが、実際は真逆です。カリフォルニア完熟オリーブの生産を取りまとめるカリフォルニアオリーブ協会は、加工工場を持つ２つのオーナー家族と、大小さまざまな規模の土地を持つ約1000の生産者で構成されています。カリフォルニア完熟オリーブは、アメリカ人農家やその家族による多世代の果樹園で、丹精込めて育てられているのです。

フルーツといっても摘みたては苦い
塩漬けにして熟した味わいを引き出す

カリフォルニア完熟オリーブの摘みたては、そのまま食べるには苦すぎます。そこで、塩漬けなどの加工が欠かせません。この加工技術は、1800年代後半にある主婦が発明したものが今日もベースとなっています。

ここで一度、カリフォルニアの完熟オリーブ農園に思いを馳せてみましょう。 ５月、果樹園中のオリーブの樹木は、小さな花と実をつけはじめます。実はカリフォルニアにそそぐ日を受けて、夏を通して完熟していきます。
緑色の実が徐々に暗い色になりはじめた９月、収穫開始です。農家の人たちは、完熟したオリーブの実に手が届くようにハシゴをかけて、木から木へと丁寧に摘み取っていきます。
収穫後は加工工場に運び込まれ、塩漬けされます。苦みの原因であるアク抜きを行い、その後は冷水で何度も洗い流します。これらの工程を経て、最終的にカリフォルニア州の厳しい健康基準を通過すると、「カリフォルニア完熟オリーブ」の出来上がりです。

オリーブオイルで話題になっている
植物由来のポリフェノールが豊富

カリフォルニア完熟オリーブは、ビタミンE、鉄、ビタミンA、食物繊維など、健康にいいとされる栄養素を含んでいます。さらに、炎症を軽減する効果の可能性などが期待されている植物由来のポリフェノールを豊富に含みます。

「myfood.jp」では、このカリフォルニア完熟オリーブを使ったレシピも紹介しています。ぜひ、カリフォルニアの肥沃な大地と農家の思いが詰まったカリフォルニア完熟オリーブを味わってみてください。

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Roots カリフォルニア完熟オリーブ

カリフォルニア完熟オリーブの歴史は、1769年、サンディエゴの教会に植えられた１本のオリーブの木からだと言われています。オリーブの木は、カリフォルニアの気候に馴染みよく育ち、また宣教師たちがカリフォルニアを北上するのに合わせてオリーブの木を植えていったのがルーツとなります。
1800年代オリーブは需要が非常に高く、それに伴ってオリーブ農家も急増していきました。しかし、需要量が落ち着くと価格は下落し、カリフォルニアのオリーブ農家は苦境に立たされました。
そんなカリフォルニアのオリーブ農家の運命を変えたのは、ドイツ人のフレダ・エマーンという女性と息子エドウィンでした。彼女らはオリーブの木をもっているものの、オイルを製造できるほど実を収穫することができませんでした。そこで、バークレーの教授のもとへ加工の仕方について相談し、裏庭の樽に入っている280ガロンのオリーブで作りはじめたのが完熟オリーブでした。その当時の製法がいまも引き継がれ、カリフォルニア完熟オリーブオイルの製法の基礎となっています。
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【関連サイト】
>>「カリフォルニアオリーブ協会　California Olive Committee」Webサイト（英語）はこちらから

【関連ページ】
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