Home> 特集記事> 季節のイベント 2017.07_02

アメリカ独立記念式典 ハッピーバースデー アメリカ!



7月4日は、アメリカ人が最も大切にしている記念日の1つ「アメリカ記念日」です。世界中で祝賀イベントが開催されています。日本の米国大使公邸でも、7月6日に独立記念日のレセプションが開催され、各国の大使や角界の著名人など約1000人のゲストとともに、アメリカの241回目の誕生日を祝いました。

セレモニーメイン会場になったのは、白い回廊が囲まれた公邸庭園。芝生の緑色と、噴水のモザイクタイルの見た目が美しく涼やかな場所です。設置されたテントには、星条旗と「正義・勇気・真実」の意味が込められた「青・赤・白」の3色のタペストリーが飾られました。

アメリカと日本の両国の国歌斉唱(アメリカはAishaさん、日本は野々村彩乃さん)とともにスタートしたセレモニー。オーナーを務められたジェイソン・ハイランド臨時代理大使は、アメリカが「我々が独立を実現できたのは、ひとつには、我々が最も必要とするとき、同盟国が手を差し伸べてくれたから」と感謝の意を伝え、また日米の間の比類なき同盟について思いをはせ、「この同盟は、60年以上も続き、両国共通の安全保障と安定にとって今も不可欠であり、世界のお手本となっています」と、アメリカと日本の交流が持つ意味の大きさを語りました。

庭園をぐるりと囲む回廊や公邸内では、独立記念日を祝う料理と酒がふるまわれ、ライブ音楽が演奏され、ゲストらは思い思いに会食を楽しみました。

公邸内の料理公邸内のテーブルいっぱいに広がったのは、大使公邸専属シェフ、フレデリックさんのお料理。ローストビーフやターキー、サラダ、バーベキューとアメリカらしいメニューが中心です。それ以外にも面白くて目を引いた食べものと飲みものがところ狭しと並びます。そのなかでも特に筆者の目を引いたものをご紹介したいと思います。



日本ではまだ珍しいコロラド州の地ビール「FAT TIRE」

コロラド州の地ビール「FAT TIRE」アメリカのコロラド州フォート・コリンズにあるニューベルジャンブリューイング(1991創業)が醸造するビールです。名前は創業者がベルギー国内の数々の醸造所を巡った際に乗っていたマウンテンバイク(パッケージにも描かれています)に由来しているそうです。ロゴも当初は異なっていたが、マウンテンバイクのイメージの方が有名になり、ロゴもそれに合わせたとか。また、頑張った社員には、同じマウンテンバイクがプレゼントされるそうです。
アンバーエールで、味わいは穀物香のあるモルトの甘味の後に、ホップのフレーバー、奥に苦みを感じます。日本では、アメリカのクラフトビールを国内に向けて紹介するナガノトレーディングが2年前から輸入販売を行っています。


ポップコーンは、アメリカのパーティーに欠かせない!?

アメリカNO.1の自然はフレッシュポップコーンブランド「doc popcorn」アメリカNO.1の自然はフレッシュポップコーンブランド「doc popcorn」が、3年連続で今年も参加。doc popcorn は2003年、ロブとレネーという夫婦が、暮らすアパートメントのキッチンの片隅でスタートさせました。目指したのは、美味しくて、身体に優しいスナック菓子。そのひたむきな思いへの共感が広がり、現在は日本の「TOHOシネマズららぽーと富士見」にも店舗を構えています。名前の"doc"は"doctor(ドクター)"を省略したもので、"美味しくて、身体に優しい"を極めていくことへの信念が込められているそうです。今回ふるまわれたのは、店人気フレーバーの「デンバーミックス(キャラメルフレーバーとチーズフレーバーのポップコーンをミックスした欲張りなフレーバー)」「アップルクリスプ(アップルとシナモンというアメリカらしいフレーバー)」「ベターバター(アメリカNo.1人気のバターとコーンオイルのフレーバー)」の3種とのことですが、ブース前には行列が続き、パーティー中盤にはなくなってしまうほどの大盛況で、筆者の口に入ることはありませんでした。


3月に日本にも上陸した「UMAMI BURGER」

ロサンゼルスで2009年に、誕生した「UMAMI BURGER」ロサンゼルスで2009年に、誕生した「UMAMI BURGER」。UMAMIは日本後の"うま味"のことで、アメリカ人のアダム氏が、うま味成分に注目して開発。うま味がたっぷりと詰まったバーガーは瞬く間に人気に火が付き、店舗を拡大。ついに、今年3月には、UMAMIのルーツである日本に1号店(青山)をオープンさせています。当日ふるまわれたのは、トリュフアイオリ、ハウストリュフチーズ、トリュフグレイズ、ビーフパティによる「トリュフバーガー」。手のひらに収まる、「スライダー」とよばれるかわいいサイズ(三口ほど)のバーガーでしたが、一口ごとに荒く刻んだビーフの肉汁がトリュフチーズの香りやコクと相まって、口中にうま味があふれました。


アメリカ産の食材を使った日本食にも舌鼓

ケールの天ぷらアメリカの大自然と勤勉な生産者の手によって育まれた食材を使った、日本食も人気でした。ビタミンなどの栄養素がバランスよく含まれていて、アメリカで食材のトレンドになっているケール。カリフォルニア産のケールは、カラッと揚げられた衣をまとった天ぷらに。天ぷらにすることで甘さが引き立ち、苦みと香りが奥から広がる味わい。ほかにもアメリカアラスカ産のタラバガニも、ふっくらとした天ぷらになっていました。
全国の蕎麦の店舗を持つサガミチェーンも参加。アメリカ産の蕎麦粉で打った蕎麦がふるまわれていました。また、カリフォルニアのお米「カルローズ」を使い、トラックを寿司カウンターに寿司を出す「すし寅」もアメリカ人を中心に大変人気となっていました。


さらに、ミッキーマウスとミニーマウスがお祝いにかけつけ、ゲストと記念撮影を楽しむ一幕や、ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」の来日キャストによる圧巻のパフォーマンスなどによる盛り上げもあり、米国大使公邸がお祝いムードのなか、笑顔と笑い声に包まれました。











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