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アメリカの最新の「食」が上陸!「FOODEX JAPAN 2017」



 アジア最大級の食品・飲料専門展示会「FOODEX JAPAN 2017」が3月7日~10日に、幕張メッセ(千葉県)で開催されました。同イベントでは毎年、「食」の最新トレンドが発信され、世界各国からの食品・飲料の出展者と商談を行うため、日本全国だけでなくアジアの国々からやバイヤーが集まってきます。42回目となる今回は、4日間で8万2434人を動員しました。

 同イベントのUSAパビリオンでは、74のブースに65社が出展し、フルーツや肉などの食材から加工食品、飲料まで幅広いジャンルにわたって、アメリカの最新の「食」が上陸しました。その中から、初出展をはじめ、myfood編集部が注目した「食」をご紹介します。


USAパビリオンで、食のブームを先取り!

ネイティブ・アメリカンの部族のオリーブオイル生産者「Séka Hills」のエキストラバージンオリーブオイルネイティブ・アメリカンの食材を毎回紹介している「American Indian Food」では、ネイティブ・アメリカンの部族のオリーブオイル生産者「Séka Hills」のエキストラバージンオリーブオイルが初出品。完熟のタイミングで収穫され、鮮度が高いまま最新設備で搾油された最高水準のオリーブオイルで、鮮度の高さによるピリッとした刺激とビターな後味が、料理の香りづけやアクセントに良く合いそうでした。


「King B Jerky」のオーガニック・ジャーキー続いて、出合ったのが、アイダホ州の老舗ビーフジャーキーメーカー「King B Jerky」のオーガニック・ジャーキーの新製品。独自ブレンドの甘辛スパイスに浸けた肉を浅めに燻したこのジャーキーは食感が柔らかめで、口の中に燻香とスパイスの風味、肉の旨味が広がりました。





「Busco Food Inc.」の「Cinnamon Swirl Bread(シナモン・スワール・ブレッド)」今後、日本のカフェシーンなどにも登場しそうなのが(してほしいのが)、「Busco Food Inc.」の「Cinnamon Swirl Bread(シナモン・スワール・ブレッド)」です。冷凍で仕入れ、オーブンなどで焼き上げるだけで、アメリカの家庭で古くから愛されてきたシナモンブレッドが楽しめるのが魅力。冷めてもおいしいため、果物やクリームを上にのせたり、食材を挟んだりして、デリとしても大きな可能性を感じます。

「BCGA Concept Corp.」のクラフトジンジャエール「BROOKLYN ORGANICS CRAFT GINGER ALE」前回も出品があったジンジャーエールは、クラフト飲料ブームが続く今年も注目のアイテム。「BCGA Concept Corp.」のクラフトジンジャエール「BROOKLYN ORGANICS CRAFT GINGER ALE」は、着色料不使用、非遺伝子組み換え素材不使用、糖分ゼロ、グルテンフリー、カフェインフリーのオーガニック・ジンジャエールで、強すぎない適度なジンジャーのスパイシーさが楽しめました。


完熟フルーツの純度100%のフローズンアイス「froozer」また、アメリカは、良質なフルーツをたくさん生産していますが、それらを使ったデザートも毎年、来場者の注目を集めています。今回は、完熟フルーツの純度100%のフローズンアイス「froozer」が初出品されました。水を含めて何も添加をせず、熟したフルーツを冷凍してブレンドしたフローズンアイスで、果物本来の甘味と酸味のさわやかなバランスと、完熟フルーツのような少しネトッとした触感が特徴的でした。

Dragonberry ProduceのクランベリーDragonberry Produceのクランベリー(写真)などのフレッシュフルーツやドライフルーツも、多く出品されました。オレゴン産のDragonberry Produceのクランベリーは、サンクスギビングのターキー用クランベリーソースの材料として良く知られる夏から秋にかけて収穫される東海岸のクランベリーと異なり、12月ごろから収穫するため、2~3月でもフレッシュなものを出荷できるのも魅力。夏から秋にかけて収穫される東海岸のクランベリーなどと合わせれば、一年中、良質なフレッシュフルーツが楽しめます。



アメリカ西部の食材が、4つの料理に!

オレゴンから来日のジェイソン・ボールシェフアメリカパビリオン中央のフードテイスティングブースでは、"Taste of the West"をテーマにアメリカ西海岸料理を紹介。メニューを企画制作したのは、オレゴンから来日のジェイソン・ボールシェフ。アメリカ西部で特徴的な食材であるベリー類の使い方を、日本の味覚も取り入れた4種類のメニューで、提案しました。
2枚目の写真はDragonberryの生クランベリーを使った「クランベリーとブラックチェリーレモネード」(写真)。 クランベリーとブラックチェリーレモネード丁寧に手摘みされたベリーは、新鮮さが長持ちします。そのクランベリーに、日本の味覚の赤シソを加えたドリンクで、ベリーのフレッシュな果実味と赤シソの相性が抜群でした。

ほかの3メニューは、「サワーチェリーと乾燥ブルーベリー、ライスグミ」、「ブラックビーンとベリーピクルスのサラダ」(写真)、「クランベリーと干しぶどう、棗(なつめ)のペーストをチーズと一緒にクラッカーにのせて」。 ブラックビーンとベリーピクルスのサラダ日本では、料理の食材としてベリーが使われることがまだまだ一般的でないため、試食した来場者は、ほかの食材との相性の良さに驚くと同時に、アメリカのベリーの食材としてのポテンシャルの高さを実感していました。











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