Home> 特集記事> 季節のイベント 2015.09_02

「初めまして!」のアメリカンスイーツ



天高く馬肥ゆる――とはよくいったもの。秋の訪れとともに、ちょっぴり時間をかけたスイーツタイムを作りたくなりませんか? 海外の有名スイーツ店の日本初上陸がさまざまと報道され、華やかなショッピング街にお菓子のショーウインドウが立ち並ぶようになった昨今。このスイーツ・ムーブメントにアメリカからの熱い風もたくさん吹いています。そこで今月のmyfoodは、「アメリカの風」を感じられる三店舗を厳選してご紹介いたしましょう。


CAMDEN'S BLUE STAR DONUTS

コアントロー・クリームブリュレ濃厚なマダガスカルバニラプディングを包んだ生地に、甘いクリスピーブリュレをコーティング。おや、理科の実験を思わせる小さなピペットが真ん中に一本ありますが......。好みの量だけ指を押せば、香気高いコアントローが混ざり合い、オリジナルな召し上がり方の完成です。遊び心たっぷりの一番人気商品「コアントロー・クリームブリュレ」を手ににっこりと、オレゴン州ポートランドから日本上陸出店の意気込みを語ってくれたのがオーナーのケイティ・ポップさん。

CAMDEN'S BLUE STAR DONUTSオーナーのケイティ・ポップさん「日本人は、新しいものを追求する熱心な方々だと感じています。しかも『量より質』の価値観がありますからクオリティには気を遣いますし、われわれも人工甘味料や保存料を使わないなどのポリシーを守っています。みなさんの味覚にならい、あまり甘くないもの、"Savory(=深い旨味)"の引き立つものを今後も考えていきたいと思っています」。

その言葉が裏打ちするように、日本店では「宇治抹茶ラテ」「きな粉ベニエ」などの商品も展開。「日本店舗では現在本国と比べて3倍ほどの売れ行きをあげていますし、みなさんには心から恩を感じています。ぜひそのニーズに応えていきたいですし、クリエイティブなお返しをしていきたい」とのこと。そんなポップさんの情熱の詰まったお店を一目見なくてはと、われわれmyfood編集部もさっそく足を運びました。

代官山の駅から数分。アメリカ西海岸の雰囲気を取り入れた、ウッドボードも目に優しい複合施設ログロード代官山のフレッドシーガルThe Mart店舗内に、ブルースターのカウンターは収まっています。「こちら日本店でも、本国の味を忠実に再現するよう努力しています」と店長の石津智大さん。海外出店の際に気にかかるのが、ご当地の湿度や気候の差によって味が変わってしまうことなのですが......。「その点にこそ配慮しています。本国とは材料自体も異なりますから、日本の気候に合わせながら味と品質が本国と同じになるよう調整しています」とのことでした。日本ならではとアメリカ流を兼ね備えた逸品、ぜひみなさまもお楽しみください。

【お勧めメニュー】
コアントロー・クリームブリュレ 380円/きな粉ベニエ(ミニサイズ) 210円

【店舗DATA】
CAMDEN'S BLUE STAR DONUTS(カムデンズブルースタードーナツ)
東京都渋谷区代官山13-1 ログロード代官山No.2
03-3464-3961
営業時間 9:00~20:00
定休日 不定休
http://camdensbluestardonuts.jp/





MAGNOLIA BAKERY

大きなガラスケースが目を惹く、パステルカラーでまとめられた店内に、鮮やかなクリームで仕立てられたばかりのカップケーキがずらり。バニラの香り漂う「乙女の夢」が広がって――。こちらマグノリアベーカリーは、1996年の創業以来カップケーキ・ブームの牽引役としてニューヨークを賑わせています。商品のキュートさ、洗練性から『セックス・アンド・ザ・シティ』などおしゃれな映画に登場することでも有名で、ファッション・アイコン的な側面も備えていたり。さまざまな角度から待望されていた日本店舗が、2014年に東京・表参道に登場しました。

バニラカップケーキこちらの一番人気は「クラシックカップケーキ」。なかでもよく好まれるというピンク色のバニラカップケーキをいただいてみました。ベビーピンクのクリームに、添えられたマーガレット型の砂糖菓子がなんともメルヘン。口にすれば華やかなバニラの香りが鼻先を駆け抜け、バタークリームにあえて残された砂糖のシャリ感がアクセントとなります。


レッドベルベットケーキこれからのイチオシ商品は「レッドベルベットケーキ」。アメリカ本国での定番商品ながら、日本未上陸だったこちらがついにラインナップということで、スタッフの方々にも気合が入っている様子でした。myfood編集部もこちらのカップケーキ版をいただきます。紙のカップを開いた瞬間、目に飛び込んでくるケーキの紅色がエレガント。ほのかな塩味がケーキの甘さとしっとり感を補強して、ついもう一口、を呼び込みます。

こちらの店舗も、日本向けに味を変更したりすることなく、ニューヨークの味をそのまま提供したいという思いでレシピを編んでいるのだそう。熱いコーヒーとほろほろ溶ける甘いケーキを頬張りながら心までも旅してしまえそうな、そんな素敵な時間はいかがでしょうか。

【お勧めメニュー】
バニラカップケーキ 430円/レッドベルベットケーキ 480円/キーライムチーズケーキ 880円

【店舗DATA】
MAGNOLIA BAKERY(マグノリアベーカリー)
東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE B1F
03-6450-5800
営業時間 11:00~20:00(月~金曜)/10:00~20:00(土・日曜)
定休日 なし
http://www.magnoliabakery.com/locations/tokyo/

☆東京ソラマチ期間限定ストア 2015年9月1日~9月30日
東京ソラマチ タワーヤード2階 スイーツイベントコーナー
営業時間 10:00~21:00
http://www.tokyo-solamachi.jp/new/event/353/





DOMINIQUE ANSEL BAKERY TOKYO

クロナッツフランスのクロワッサンとニューヨークのドーナッツを組み合わせたハイブリッドスイーツ「クロナッツ」。日本でも大手ドーナツメーカーが取り入れたことで有名になりましたが、こちらドミニクアンセルベーカリーのものが元祖なのです。バターがたっぷり練り込まれたクロワッサン生地を揚げることで、外はサクサク、中はふんわりの食感を実現。フレーバーは毎月一種類のみで、二度と同じフレーバーを提供することがないというところも人気の秘密となっています。毎日数量限定で販売され、おひとり様2個まで購入が可能。

フローズンスモアほかにも、アイスクリームをマシュマロで包み表面をバーナーで炙った「フローズンスモア」、ショットグラス型の温かくしっとり柔らかいチョコチップクッキーの中にバニラビーンズを24時間浸した冷たいミルクの「クッキーショット」などなど、ユニークで刺激的なスイーツが多数展開されているところもポイントです。



2015年6月に日本初出店となるこちらは"ニュージェネレーションベーカリー"をコンセプトに、ニューヨーク最先端のエッセンスを取り入れながら商品ひとつひとつにストーリーを忍ばせたメニューがたっぷり。店舗の内装にもそのコンセプトは通底しており、1階はニューヨークとパリの地下鉄の世界観を、2階はニューヨークとパリの公園の世界観を表現しています。

【お勧めメニュー】
クロナッツ 594円/フローズンスモア 810円/クッキーショット 518円

【店舗DATA】
DOMINIQUE ANSEL BAKERY TOKYO(ドミニクアンセルベーカリートーキョー)
東京都渋谷区神宮前5-7-14
03-3486-1329
営業時間 8:00~19:00(1F)/9:00~19:00(2F)
定休日 なし
http://dominiqueanseljapan.com/







IMG: 「初めまして!」のアメリカンスイーツ(MAGNOLIA BAKERYのカップケーキ)」