学校給食は未来のこどもの栄養源
「食育」という言葉も耳になじんできた昨今、子どもたちの栄養バランスを考えるうえで各国は独自の取り組みを成しつつあります。貧困層も富裕層も含めたすべての児童に適切な栄養を摂取させる機会として、アメリカがまず選んだ食育の機会が学校給食。1日を3食とすると、児童にとってそのうち最低1食、また選択によっては朝食までも公教育における給食が相当するわけですから、この点に着手するのはきわめて筋の通ったことでしょう。ランチプログラムに参加する1200万人以上がその奨励を受けることとなります。
「食育」という言葉も耳になじんできた昨今、子どもたちの栄養バランスを考えるうえで各国は独自の取り組みを成しつつあります。貧困層も富裕層も含めたすべての児童に適切な栄養を摂取させる機会として、アメリカがまず選んだ食育の機会が学校給食。1日を3食とすると、児童にとってそのうち最低1食、また選択によっては朝食までも公教育における給食が相当するわけですから、この点に着手するのはきわめて筋の通ったことでしょう。ランチプログラムに参加する1200万人以上がその奨励を受けることとなります。

具体的に米国農務省は医学研究所の推薦に基づき、穀物や果物、野菜、低脂肪の乳製品、ナトリウムと脂肪の少ない素材を給食の材料として選定。農務省はHealthier US School Challenge(HUSSC)という取り組みにおいて学校の食物品質を上昇させるほか、食事プログラムへの参加、身体活動の機会などのための新しい基準を確立させました。こうしたプログラムへの参加校はそのための資金援助も受けることができるのです。
シェフが学校にやってきた
こうしたプログラムを児童も楽しんで享受できるよう、「シェフズ・ムーヴ」、「ムーヴ・サラダバー」という取り組みも始まりました。児童にとって、給食の時間はともすると授業時間よりも楽しみであることはみなさんにもご記憶があるのではないでしょうか。研鑽を積んだシェフをプログラム参加校に派遣するほか、児童が好みの野菜や果物を自分で選んで盛り付けることで、給食の栄養価を高めることだけでなく、なにより美味しく楽しく摂取してもらえるよう、カフェテリアは変わりつつあるのです。

この「ムーヴ・サラダバー」は、2015年4月現在、約4000校の広がりをもち200万人の子どもたちの食生活を支えています。公式サイトでは近隣の学校を検索することができ、任意の学校に寄付をすることも可能です。こうした取り組みは農務省のみならずさまざまな財団、そしてコミュニティからの支持によって成り立っているのです。
土から食卓まで
今や全米で大勢のシェフがこういった活動に関わってきていますが、なかでもそして現在、アメリカにおける「ヘルシー・イーティング」の提唱者として先陣を切ったのがアリス・ウォーターズという料理家、活動家になります。食育とモンテッソーリ教育を学びカリフォルニアにおける高名なレストラン「シェ・パニース」を開くほか、地産地消を謳うシェパニーズ財団を率いて
学校農園のプロジェクトを成功させました。また、ホワイトハウスに作られたミシェル・オバマ大統領夫人の有機農園は彼女のアイデアの象徴ともいえます。無農薬・低農薬によるコミュニティ農園の旗振り役としてアメリカ内での大きな支持を受ける彼女の活躍によって、学校給食のありかた、地域ぐるみの食への意識もこの10年で変革していることは論を待たない、というのが現状です。
今や全米で大勢のシェフがこういった活動に関わってきていますが、なかでもそして現在、アメリカにおける「ヘルシー・イーティング」の提唱者として先陣を切ったのがアリス・ウォーターズという料理家、活動家になります。食育とモンテッソーリ教育を学びカリフォルニアにおける高名なレストラン「シェ・パニース」を開くほか、地産地消を謳うシェパニーズ財団を率いて

アメリカの食のトレンドはヘルシー志向へと変わりつつあります。「土から食卓まで」を意識したこれらオピニオンが教育現場のみならず各コミュニティに属する一人ひとりにまで行き渡り、それが"美味しいもの""楽しみ"であることと理解する人々で満ちることを、「レッツ・ムーヴ」の思想は目指しているのではないでしょうか。
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【学校の児童むけワークシート】
ミシェル・オバマ大統領夫人はホワイトハウスガーデンでの野菜や果物を作り、収穫された作物を食べる体験への参加を全米の児童たちに呼びかけています。
また、児童たちとその両親たちに対し、1食のうち半分以上が野菜や果物になるように、そして何か新しいものにトライするようにアドバイスし、好きな野菜・果物3つを記述するワークシートになっています。

また、児童たちとその両親たちに対し、1食のうち半分以上が野菜や果物になるように、そして何か新しいものにトライするようにアドバイスし、好きな野菜・果物3つを記述するワークシートになっています。
【関連サイト】
>>「Let's Move! / For Schools」(英文)はこちらから
>>「Let's Move! / School Garden」(英文)はこちらから
>>「USDA / People's Garden」(英文)はこちらから
>>「Alice Waters」(英文)はこちらから
>>「Let's Move! / For Schools」(英文)はこちらから
>>「Let's Move! / School Garden」(英文)はこちらから
>>「USDA / People's Garden」(英文)はこちらから
>>「Alice Waters」(英文)はこちらから
