その日、アメリカ中が湧き上がる。先日プロアメリカンフットボールリーグ(NFL)の全米チャンピオンを決める、アメリカ最大のメジャースポーツイベント「スーパーボウル」が開催されました。 2014年の開催地はニュージャージー州イーストラザフォードのメットライフ・スタジアム。今回はニューヨークの都市圏で行われる初めてのスーパーボウルということもあり、大いに盛り上がりました。今年の祭典はNFC代表のシアトル・シーホークスが43対8でAFC代表のデンバー・ブロンコスに快勝。テレビの視聴者数は、アメリカのテレビ史上最多の1億1150万人を記録したといいます。
スタジアムで、スポーツバーで、あるいは家のリビングで、世界中のアメリカンフットボールファンが試合の展開に一喜一憂し、手に汗を握りながら応援しました。そのときに欠かせない食べ物といえば、やはりビールとポップコーン、そしてポテトチップです。
シュワッと泡立つ黄金色の液体をグィッと飲み干して、しょっぱくほろ苦い歯ざわりをサクッと味わう。スリリングな試合を大いに盛り上げてくれる、一番人気のメニューといえるでしょう。
今回はこのアメリカの一大イベントに欠かせない、ビールとポップコーンとポテトチップスを取り上げます。

シュワッと泡立つ黄金色の液体をグィッと飲み干して、しょっぱくほろ苦い歯ざわりをサクッと味わう。スリリングな試合を大いに盛り上げてくれる、一番人気のメニューといえるでしょう。
今回はこのアメリカの一大イベントに欠かせない、ビールとポップコーンとポテトチップスを取り上げます。
大手メーカーだけじゃない、アメリカの幅広いビールの世界

その中でも人気を集めているのは「インディア・ペールエール(IPA)」。これは高いアルコール度数を持つエールで、ホップの風味が強く苦みがあり、麦芽のフレーバーが感じられるもの。また、黒色に近いローストされた香ばしさが印象的な「スタウト」も人気を集めている種類のひとつです。
現在、アメリカではクラフトビール市場が成長市場として注目を集めており、次々と新しいトレンドが生まれ、小さな醸造所(Micro Brewery)が高品質なビールを発表しています。
かつてアメリカで禁酒法(1920年~1933年)が施行される前、ブルックリンには100以上の醸造所があり、無数のビールがつくられていたといいます。少数のビールを大量生産するのではなく、多種のビールを少数生産するような文化がたしかにアメリカには根付いているのです。
大手メーカーのビールも美味しいですが、視野を広げて、アメリカの地ビールの世界に注目してみるのも楽しいかもしれません。
お手軽かつ深いポップコーンの魅力

ポップコーンはスタジアムや映画館などで、鑑賞しながら食べるお菓子として知られています。売店でちょっと特別なサイズでポップコーンを買うと「Souvenir Tub with free refill」とパッケージに印刷されていることもあります。これは「記念カップ入りはお代わり自由」という意味。つまり、ポップコーンが食べ放題になるということなのです。

人を笑顔にするポテトチップス

ポテトチップスが生まれた背景には有名な逸話があります。19世紀にニューヨークのレストランにある富豪が訪れたそうです。彼は「フライドポテトが厚すぎる」とクレームを入れ、レストランに何度もつくり直しを命じました。そこでレストランは、フォークで刺せないほどの薄切りにした揚げポテトを出すと、客は大喜び。たちまちレストランの人気メニューになったというのです。以来、ポテトチップスは料理の付け合わせとして欠かせないものになりました。
アメリカのポテトチップスに使用されるポテトはでんぷん含有が多いのでカリカリに仕上がり、ポテトチップスには最適といわれています。揚げたてのポテトチップスが美味しいことは言うまでもありませんが、アメリカのポテトを使った袋入りのポテトチップスでも十分楽しめるのは、みなさんご存じのことだと思います。
こんなアメリカのエンタテインメントの楽しみかたで、いよいよ始まる冬季オリンピックやアメリカのバスケットボール試合観戦をしてみてはいかがでしょう?
