Home> 特集記事> 季節のイベント 2013.10_02

~アンチエイジングの救世主~



収穫時期ざくろ(イメージ) 10月から約7週間にかけてカリフォルニアの主にセントラルバレーでは「カリフォルニアざくろ」の収穫・出荷が行われます。
そのシーズンだけで、約600万箱(1箱あたり28ポンド=12.7kg)のざくろが出荷されるそうです。輸出先で最も多いのがカナダ、次がメキシコ、3番目が美容大国である韓国、そして4番目に多いのが日本。約5万箱が日本向けに輸出されます。とくに11月になって入ってくる主流のワンダフル種というざくろは大玉で形も色も美しいため高い人気があります。生産されるざくろの約80%は生食用で、残りの20%はコンセントレートやパウダーといった加工用です。

ざくろイラスト(イメージ)ざくろは何百世紀にもわたって人間に親しまれてきました。人間が食した、最古の果物と呼べるほどの長い歴史を誇っています。世界各地で、ざくろは古くから豊穣、婚姻、子宝を象徴する果物として親しまれています。英語のざくろ(pomegranates)の語源となっているラテン語の「poma」は「りんご」と言う意味で、もしかすると聖書のエデンの園に出てくるりんごは実はざくろだった、という説を唱える人もいるとか。

昔の人の知恵は、最近になり、科学的に立証されています。
ざくろは抗酸化物質の含有量が他の食品と比べても群を抜いて多いのですが、岡山県立大学の研究ではざくろには「エラジタンニン」という種類のポリフェノールが多いことが明らかになりました。同時に、新しく発見された化合物「ポメグラニン」がとくに抗糖化作用に効果が大きいことがわかってきました。「糖化」とはヒトの体内で余分な糖分が原因で起こる老化現象や様々な疾患の原因になっている反応のこと。ざくろエキスがこの「糖化」を抑制する作用を発揮する可能性が高いことが証明されたのです。また、ざくろには体を温める効果や妊婦に欠かせない葉酸も摂取でき、ビタミンC・ポリフェノール・エラブ酸という美白のためのトリプル効果もあるそうです。さらに種ごと食べることで繊維分もたくさん取ることができ、整腸作用も高めることができます。ざくろはとても健康に役立つ果物なのです。まさにざくろの価値の再発見が行われています。

ざくろ ざくろは皆が知っている果物にもかかわらずどうやって食べてよいかわからない人も多いはず。でもこんなに美容と健康効果が期待できるのであれば、と興味を持っていただいた方へ。ざくろを簡単に使った料理から始めてみませんか?

最初にざくろの王冠部分を切りとります。そして4半分くらいのところに切り目を入れて、水をはったボールの中で種衣をはずします。種衣だけになったらあとは簡単。たとえばヨーグルトやアイスクリームへのトッピングをしたり、いつものグリーンサラダに散らしたり、ローストした肉の上に載せても美味しいし、スパークリングワインやドリンクにふりかけるだけで特別なメニューにすることができます。ざくろ料理(イメージ)

ざくろデコレーション(イメージ) 最後に、食べ物ですからもちろん食べるのが一番の使い道ですが、ざくろはデコレーションとしても鮮やかな赤と美しい形でテーブルに彩りを与えてくれる果物です。大きなガラスの器に入れて置くだけで華やかな雰囲気になりますし、リースやキャンドル立てにプラスすることで季節感が演出できるでしょう。

さあ皆さん、カリフォルニアざくろの魅力にはまってみませんか?









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IMG:~アンチエイジングの救世主~/ざくろ(イメージ)