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スイカの食べ方、こんなにいろいろ!



夏といえばスイカ!というのは、日本だけでなく、アメリカでも同じです。アメリカでは、一年中スイカが手に入るとはいえ、8月3日は「スイカの日(National Watermelon Day)」とされ、日本と同様に暑い夏に欠かせない果物として、子どもから大人まで広く親しまれています。

アメリカのスイカ毎年7月から9月初めにかけては、スイカの大食いコンテスト(Watermelon Eating Contest)やスイカの種飛ばしコンテスト(Watermelon Seed Spitting Contest)など、スイカにちなんだ伝統的なイベントが開かれます。よく知られたコンテストのひとつ、スイカの産地オクラホマ州の小さな町(Pauls Valley)で7月4日の独立記念日に行われる種飛ばしの歴史は1957年までさかのぼります。

また、スイカをくりぬいてその芸術性を競うカービングコンテストも、ハロウィーンのかぼちゃほどではありませんが近年広がっています。米国スイカ協会のホームページでは、協会が主催するコンテストに出展された、表現力あふれる作品やユーモアたっぷりな作品が多数紹介されています。アメリカのスイカの多くはフットボールを大きくしたような楕円形をしていますが、その特徴を活かしたまるで本物のような亀、キュートな豚、鯨、そしてカバ(!)などの動物、さらには潜水艦・・・など、作品の一覧を見ているだけでコンテストの盛り上がりが伝わってきます。
>>「米国スイカ協会」WEBサイト(英語のみ)/カービングはこちらから


スイカの食べ方、こんなにいろいろ!

アメリカ料理(イメージ)このように、スイカの産地を中心に伝統的なスイカのイベントが楽しまれる一方で、最近のアメリカでは、スイカはヘルシー、かつひじょうに用途の広い食材としても注目されています。スイカの赤い色素は、トマトと同じ「リコピン」という成分なので、強い抗酸化作用(活性酸素を抑えてくれる作用)が期待できるのです。甘いのに低カロリー、かつ繊維が多いのも特徴です。

こうした健康への効果も知られるようになるなか、スイカの消費は伸びています。一人当たりの年間消費は15.5ポンド(約6.6キロ、2010年)にも上るそうです。(日本では一世帯あたりの年間消費が約4.0キロ、2011年)スイカといえば、みずみずしいスイカのカット、とくにそのとがった先(ここがスイカの一番甘い部分です)に「がぶっ」とかぶりつくのがいちばんだと思いますが、スイカの美味しい食べ方はそれだけではありません。

Watermelon Pancake Sandwiches(パンケーキサンドイッチ)(Source: National Watermelon Promotion Board)
例えば、見てください、このパンケーキサンドイッチ!
(写真左)

こんな薄切りのスイカをはさんだサンドイッチが作れるのも、日本に輸入されているアメリカ産スイカは種なしで、かつ果肉部が比較的しっかりしているからです。その特徴は、日本のスイカと比べてクリスピーで「サクッサクッ」としています。そのため水分が約92%もありながら、カット面が崩れずにきれいに切れ、時間をおいても水滴が出にくいといわれています。

今月のmyfood「おススメレシピ」では、まさにそんなスイカの特性を活かしたレシピを多数紹介しています。サイコロ状にカットしたスイカは(トマトのように)サラダにもとても便利。また、さらに細かく刻めばレシピの幅が一層広がります。
>>「オススメレシピ:夏といえばスイカ!」はこちらから

例えばフェタチーズと合わせて、こんがりトーストしたバゲットにのせれば鮮やかな色のブルスケッタが出来ます。2011年ナショナル・スイカクイーン ホイットニー・コナーさん 夏の屋外でのパーティや、おもてなしの時のおしゃれなオードブルとしても活躍しそうですね。米国スイカ協会がおススメしているレシピのひとつ、細かくカットしたスイカとトマトで作るミントサルサや、2011年のナショナル・スイカクイーンがmyfoodに紹介してくれた「スイカ・ファイヤー&アイス・サルサ」も、クリスピーなスイカならではの楽しみ方です。スイカのサルサは、コーンチップと一緒に食べるだけでなく、グリルチキンなどの肉料理のトッピングとしても使われたりするなど、アメリカでは料理ファンの創造力を刺激し続けているようです。
>>「ナショナル・スイカクイーン ホイットニー・コナーさん - クローズアップインタビュー」はこちらから


カットフルーツのカットの方法?

カットされたスイカ(イメージ)さて、皆さんは、カットスイカをどうやって作りますか。スイカを細かく切るだけの単純な作業なので、「てきとうに~」という方も多いと思いますが、最後に上手に細かくカットするこつ、"Tip"をひとつお伝えします。

以下のビデオクリップ(米国スイカ協会より)のように、あらかじめ山型に切ったスイカのカット面に平行に切れ目を入れていけば、一瞬にして均等サイズのサイコロに切ることができます。またサルサ用など、少量で細かいカットが必要なときは、パックのカットスイカを使うのも一案です。1カットをさらに、ルービッックキューブのように縦横3等分すればミニキューブに。レモネードに入れたりアイスクリームのトッピングといった、手軽ながら意外な使い方も紹介されているこのクリップ、ぜひ参考にしてください!
>>「How to Cut Watermelon Dices and Cubes(スイカのダイスとキューブの作り方)」はこちらから

こうしたバリエーションが楽しめるのも、種が無く実がしまっているスイカならでは。この夏、アメリカ産スイカをみつけたら、そのままで食べるのはもちろんのこと、myfoodの冷涼レシピを参考にしながら、スイカの新しい食べ方もお楽しみください!




画像提供協力:米国スイカ協会(Source: National Watermelon Promotion Board)





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IMG:スイカの食べ方、こんなにいろいろ!/おいしくスイカ(イメージ)