Home> 特集記事> 特集記事 2013.06_02

食中毒予防は家庭から



皆さんは普段の生活において食品の安全性は担保されているとお考えでしょうか?それとも不安を感じているでしょうか?内閣府の食品安全委員会が毎年行っている食品安全モニターを対象とした意識調査によると、回答した約65%の人が日常生活において食品安全に「とても不安を感じる」または「ある程度不安を感じる」としています。具体的な不安を感じる項目として最も多くの人が選択したのは「有害微生物(細菌、ウィルス)による食中毒等」(79%)でした。(ちなみに二番目に高いポイントを示したのは「放射性物質を含む食品(74.24%)」でした)

食中毒に対する意識は高いものの、食中毒の発生場所として家庭の台所を意識する人は比較的少ないのではないでしょうか?メディアでの報道では外食による食中毒が報告される事例が多く、実際に外食施設での発生割合がもっとも高いのですが、家庭での食中毒も少なからず報告されています。

Four Quad Logo食中毒の予防は公衆衛生上きわめて重要であると同時に、一般家庭・消費者の努力により防ぐことができるものです。日本でも政府や学校で食中毒予防を啓蒙していますが、米国でも政府と民間企業が共同でFight Bac(バクテリアと戦え!)という同様の活動を行っています。食中毒の予防には3つの原則があるといわれています。それは直中毒の原因となる細菌やウィルスから食物に隔離すること、仮に食物に付いてしまっても増やさないこと、そして殺菌するということです。それには調理や食事など食品を扱う前にはきちんとした手洗いを行い、低温で保存し、調理器具の殺菌処理と食品に応じた適切な加熱調理を行うことが必要です。細菌が原因となる食中毒は、気温と湿度が上昇する6月から8月により多く発生しています。これからの季節、旬の果物なども多く出回り始め、生ものを喫食する機会が増えてくると思います。皆様も、特に小さいお子様のいるご家庭では、この機会に一度、正しい手の洗い方などを家族のみんなで確認してみてはいかがでしょうか。
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