
アメリカ人は揚げたての熱々フライド・ポテトが大好きです。他にもベークド・ポテトやマッシュド・ポテトと食事に欠かせないポテトは、日本でのお米に似ているかもしれません。 全米のレストランでサービスされるサイド(付け合せ)メニューの中で断トツ1位がポテト料理です。アメリカでの調理方法も、パンケーキに、デザートにと、日本で想像する以上に多彩です。

日本では毎年30万トン以上のフライドポテトが海外から輸入されその内の80%以上がアメリカ産です。皆さんの大好きなファーストフードのフライドポテトのほとんどがアメリカ産です。2位以下を大きく引き離すアメリカ産ポテト人気の秘密は、そのお美味さと食感の良さ。アメリカ産ポテトはラセット種という大きくて固形分の高いお芋がほとんどです。長くて姿の良い、加熱すると外はカリッと、中はホクホクッとしたフライやベークド・ポテトができます。

ポテトには肥りそうなイメージがありますが、それは誤解です。同じ重量であれば、カロリーはご飯の約半分、パンの3分の1でしかなく、しかも脂肪やコレステロールは含んでいません。栄養の専門家は「穀類と野菜の2つの良さをもつ」とポテトの優れた栄養価を評価しています。
思い入れがひとしおな分、アメリカの消費者はポテトへの厳しい目を持っています。その期待に応えるべく、アメリカの生産者は情熱をもってポテトを栽培しています。大きくて美味しいポテトを生産するのに理想的な土壌と気候もアメリカの生産者の情熱を支えています。

近年では日本に輸入されるポテトの種類も増え、肉じゃがやマッシュポテト、サラダに使えるカット済みの冷凍製品や、ディハイと呼ばれる便利な乾燥ポテトが日本で利用されています。また、日本政府による厳格な安全管理の下、生鮮ポテトもアメリカから輸入されはじめ、日本でポテトが収穫できない時期のポテトチップス生産に利用されています。アメリカ産ポテトは、日本の皆様のリクエストに応え、ますます身近になっています。