Home> 特集記事> 季節のイベント 2012.12_02

新巻鮭とWild Salmon



日本では古来から天然の鮭というと新巻鮭が、年末年始の風物詩として古くから親しまれてきました。残念ながら、日本ではこうした魚の伝統的な食べ方も含め、魚の消費は年々減っているようですが・・・

一方、アメリカでは近年、シーフードが健康によいということがより広く知られるようになり、その消費が年々伸びています。(もちろん消費量では、日本が圧倒的に多いです。)そのアメリカ人の消費を大きく支えているのが、全米の総漁獲量の半分以上を占めるアラスカ産シーフードです。アメリカでは、これまで白身魚がよく好まれてきましたが、最近では、鮭(サーモン)も人気が高まっています。

鮭を抱える漁師(イメージ)人気の理由は、なんといっても「天然」ならではの美味しさ。毎夏、漁が解禁されると、穫れたばかりの新鮮な天然の鮭が、全米のレストラン、スーパーマーケットに届き、"Wild Salmon Fair" のサインが店内をにぎわせます。(北米で獲れる天然サーモンの90%以上がアラスカ産です。)売られているのは、日本でよく見られるような一人用に薄くカットされた切り身のパックではなく、バーベキューや家庭でのグリル用に、大きく(魚を数分の1に)大きくカットされたものが中心です。最近では、オリジナルのバーベキューレシピをブログで公開したり、友人同士で教えあったりするなど、魚好きの人は着実に増えているようです。

アラスカ産サーモンは世界的にも高く評価されています。世界的に有名なワインソムリエの田崎真也さんは、その質の高さについて「天然の魚の風味の良さ」をあげ、「魚の本来の良さというのは、脂の乗りとか脂が多いということではなく、身の香り、風味がひじょうに豊かであること、風味の余韻が長いこと(がだいじです)」と話しています。







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IMG:新巻鮭とWild Salmon(イメージ)