Home> 特集記事> 季節のイベント 2012.07_04

駐日アメリカ大使公邸主宰・アメリカ独立記念日TOMODACHIパーティ



前日までの過ごしやすさから一転して猛暑となった7月4日、今年も駐日アメリカ大使公邸でアメリカ独立記念日を祝うパーティが開催されました。昨年に続いて今年もパーティのテーマはTOMODACHI。東日本大震災では米軍を中心に、被災地支援の『TOMODACHI作戦』が展開されました。そして今、TOMODACHIは東日本大震災からの日本復興を支援するとともに、あらゆるジャンルで日米が長期的に友好を深めるための官民パートナーシップを表す言葉となっています。

出店マック2012年7月4日、独立記念日パーティは大使公邸建物内にとどまらず、中庭やプールスペースまで開放されました。中庭をぐるりと囲む小道には、たくさんの飲食店ブースが並びます。まるで縁日のような雰囲気ですが、出店しているのは世界的なアメリカのファーストフードからアメリカ料理を出す個人飲食店までじつに様々。TOMODACHIは規模の大小ではなく、気持ちで繋がっていくのです。
ブラスバンド中庭中央にはステージが組まれ、ブラスバンドが次々に陽気な演奏を披露。オーソドックスなブラスバンドメドレーからマイケル・ジャクソン、ときにはAKB48までが演奏されて、招待客は思い思いの曲でダンスを楽しんでいました。



トモダチリ面白かったのは建物内のある一室で開催されたチリコンテスト。TOMODACHIのロゴにliを繋げてトモダチリと文字った看板の下、4つのブースがそれぞれのチリビーンズを競いあったのです。一口にチリといっても、ひたすらコクを重視したものや少し酸味を効かせたものなど、その味わいはじつにいろいろ。独特のスパイシーな香りが漂う一室で、招待客たちは好みのブースへチップを投票します。そして投票の結果、栄えある優勝の表彰状を手にしたのはBubby's NYでした。



ワイン会場建物内のもっとも大きな部屋ではアメリカワインが勢ぞろいです。8ブースがそれぞれ選りすぐりのアメリカワイン数種を並べて、招待客たちの好みに合った1杯を提供していました。
オバマ夫妻等身大の切り抜きパネルさらにこの部屋には等身大の切り抜きパネルでオバマ大統領夫妻も参加。思わぬ大統領夫妻の登場に、多くの招待客が2人の間で記念撮影を楽しんでいました。
他にも各所でスパークリングワインやアメリカ各地の地ビール、サラダにローストビーフにピザなどなど、美味しいドリンク&フードの数々が振舞われました。
各所のフード左からサラダ、ローストビーフ、ミニハンバーガー

歌うクリスタルケイパーティが最高潮に盛り上がった頃、中庭中央のステージで今日のメイン式典がスタートです。歌手のCrystal Kay(クリスタル・ケイ)さんによる日米国歌斉唱が終わり、挨拶に立ったルース駐日大使はTOMODACHIが持つ今後の重要性を説きました。
「独立記念日、米国各地ではバーベキューの火をおこし、イチローやダルビッシュを含むメジャーリーグの試合を観戦し、夜は見事な花火を鑑賞するという伝統行事でこの日を祝うでしょう。しかしアメリカ人がTOMODACHIチリコンテストを行なっているのは世界でもここだけだと断言します。今後のTOMODACHIにおいて、私たちのビジョンは未来の日米関係の礎を確立し、さらに力強く成長させることのできる若いTOMODACHI世代の育成に他なりません。震災で家族全員と家をなくした17歳の小川彩加さんは今、アメリカに留学して大学進学に備えています。アメリカへ出発する前に、彼女はここで挨拶しました。『人と人の繋がりが地域と地域の繋がりを生み、国と国の繋がりが世界を生むと私は思っています。将来は何かの分野で活躍し、世界に貢献したいです。それが私の新たな夢です』と。川端達夫総務大臣(左)、山口壯外務副大臣(右)今日のためにご尽力いただいた企業や多くの方々にお礼を申し上げます。ありがとう。そして独立記念日おめでとう。今夜は楽しんでください」
ルース大使に続いて川端達夫総務大臣が挨拶し、山口壯外務副大臣の音頭で乾杯。最後にルース大使が天皇陛下に乾杯して式典は終了しました。




寿司トラック行列式典後もパーティはまだまだ続きます。
夜になると、寿司ブースに長蛇の列が出来ていました。大分県から移動式寿司トラックで駆けつけた『すし寅』が、ボストン産の生マグロと大分産のブリやヒラメ、そしてシャリにはカリフォルニアのカルローズ米を使った絶品寿司を提供していたのです。
『すし寅』の握り寿司すし寅は震災後の石巻で炊き出しをしているとき、地元のお年寄りから「この美味しいお寿司を、TOMODACHI作戦で頑張ってくれた兵隊さんにも食べさせてあげたい」と言われたそうです。その想いを叶えるために、後日すし寅は佐世保基地で米兵たちに自慢の寿司を振る舞います。そうして生まれた縁を大事にした結果、独立記念日パーティに本格寿司が店ごと登場することになったのです。




会場の夜のプールいろいろなTOMODACHIがあり、それぞれにドラマがあります。共通するのは相手を思う心と、心を行動に移せる実行力でしょう。これからも日米は目に見える形でパートナーシップを繋いでいく。美味しさと楽しさの中でしっかりそれが再確認できる独立記念日パーティでした。







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IMG:駐日アメリカ大使公邸主宰・アメリカ独立記念日TOMODACHIパーティ/バルーン星条旗