
いまやハワイ産パパイヤを代表する品種となったレインボーパパイヤは、バイオテクノロジーを利用した品種改良によって1990年代に誕生しました。強力なウィルスの蔓延により大きな打撃を受けていた当時のパパイヤ産業にとって、レインボーパパイヤはまさに救世主だったのです。ウィルスに強いだけでなく、その美味しさでレインボーパパイヤは一気にハワイ中へ広がっていきました。

この大きな一歩を祝うため、ルース駐日大使公邸にて『ハワイ産レインボーパパイヤのセミナーとサム・チョイシェフによるハワイアンクッキング・デモ』が開催されました。当日は日本のスーパーマーケットやレストラン協会の関係者など、招待客の多くがアロハシャツで参加。ハワイを意識したドレスコードとはいえ、大使公邸でのパーティーとしては珍しい光景です。そしてセミナーがスタート。レインボーパパイヤの開発者であるデニス・ゴンザルベス博士が、研究開始から現在までを丁寧に解説してくれました。ウィルスの脅威から回復したハワイと、今もウィルスの被害に苦しんでいるタイやブラジルへの今後の取り組みを報告し、最後に妻のキャロルさんと美しい歌声を披露すると、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。

