姉妹州・県締結50周年を迎えた昨年、両州・県の交流は一層活発になりました。
山梨県でおこなわれたセレモニーにはアメリカからトーマス・ヴィルサック農務長官が参加しています。山梨とアイオワの深い友好関係が、いまや州・県レベルを超えた日米友好の象徴となった証でした。しかし、この背景にもまた一つの優しい歴史があります。2000年におこなわれた40周年セレモニーにアイオワから参加したのも、当時州知事だったトーマス・ヴィルサック長官その人だったのです。移りゆく時代にあって、互いを想う変わらぬ気持ちこそが、半世紀にわたる友好の礎になっているのでしょう。
山梨県でおこなわれたセレモニーにはアメリカからトーマス・ヴィルサック農務長官が参加しています。山梨とアイオワの深い友好関係が、いまや州・県レベルを超えた日米友好の象徴となった証でした。しかし、この背景にもまた一つの優しい歴史があります。2000年におこなわれた40周年セレモニーにアイオワから参加したのも、当時州知事だったトーマス・ヴィルサック長官その人だったのです。移りゆく時代にあって、互いを想う変わらぬ気持ちこそが、半世紀にわたる友好の礎になっているのでしょう。
日本からは昨年8月、清水さんご一家が一週間のアイオワホームステイを体験しています。これは友好姉妹州・県の象徴である『フジザクラポーク』と『アメリカ産食材』を使ったレシピコンテストがアメリカ農産物貿易事務所主催で開催され、その優勝特典としてプレゼントされたもの。そして今年の8月には、横内山梨県知事をはじめとする18人が山梨県を代表してアイオワを表敬訪問しました。



3月11日の東日本大震災後、じつは日本中の自粛ムードに沿う形でこの訪問も中止が検討されました。しかし早い段階で横内山梨県知事は予定通りの実行を決定します。そこには「50年前にアイオワが豚を送ってくれた。50年経った今、震災被害に苦しむ日本をまたアメリカが大きくサポートしてくれている。このことは必ず現地で感謝の言葉にしたい」という横内山梨県知事の強い思いがあったといいます。「辛いときに内側を向いてはいけない。辛いときこそ外に目を向けるべきだ」という信念のもとアイオワへ向かった横内山梨県知事。日米関係の根幹はパートナーシップであり、山梨・アイオワの姉妹州・県はまさしくそれを体現してきました。言葉だけのパートナーシップではなく実行する。横内山梨県知事の決定は、そんな正しいパートナーシップのあり方を現代に体現してくれたのです。
半世紀前、太平洋をへだてた遠い国に困っている人たちがいました。ある日、困っている人たちのもとに豚が届けられました。みんなとても感謝しました。そうして遠い国と国のあいだに、今も続くやさしい歴史が生まれました。
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