Home> 特集記事> 季節のイベント 2011.01_04

2010年V5キャンペーンイベントレポート!



2008年よりアメリカ大使館農産物貿易事務所(ATO)が推進している「V5キャンペーン」という、米国産のブロッコリー、レタス、セロリなど5種類の野菜の消費促進のための活動があります。myfood.jpでも一昨年の初夏、V5キャンペーンのシェフである小枝さんのインタビューを掲載したり、V5キャンペーンレシピをたくさんご紹介したのでご存じの読者の方もいらっしゃいますよね?

今回はそんなV5キャンペーンの活動の一つ、食育に関する取組のイベントレポートをご紹介したいと思います。

食育という言葉も食育基本法制定から今年で6年目をむかえ、すっかり一般的に通じる言葉になりました。そんな中、食育はドメスティックなものというイメージがあったりしますがぜひ今回はアメリカの農務省が日本のみなさんに向けてご提案した「野菜と共に行う」に触れてみてください。

野菜をもっと知ろう!もっと話そう!もっと食べよう!

今回のイベントは「野菜をもっと知ろう!もっと話そう!もっと食べよう!」というタイトルのもとアメリカ大使館農産物貿易事務所(ATO)では、野菜の摂取不足の問題を楽しく勉強しながら広く興味をもってもらうことでいろいろな野菜を好きになってもらったり、苦手な野菜も他の食材と組み合わせることで食べられるようになってもらえるようなプログラムで開催しました。

参加者は大阪府および兵庫県在住の18組の小学5~6年生の子どもたちと、そのご両親。

当日のスケジュールは・・・

1)アメリカ大使館農産物貿易事務所所長 スティーブ・シュニッツラーの挨拶
2)ファイブ・ア・デイ協会による野菜の大切さについての講義「だから大切!野菜のチカラ」 
3)アメリカ大使館農産物貿易事務所より「ブロッコリー、セロリーについてもっと知ろう!」
4)親子で挑戦、調理実習
と盛りだくさん!栄養面から野菜の大切さを学び、さらにクイズを通じて、野菜の産地、育ち方、調理方法、多様なレシピなどについて考え、最後に親子で料理実習に挑戦!するという流れで楽しんでいただきました。

まず最初の講演「だから大切!野菜のチカラ」のお話ではファイブ・ア・デイ協会の入谷靖子事務局長に、スライドと野菜(実物)を使いながら、野菜の大切さ、栄養面で知っておくべきことを、楽しくわかりやすいお話で説明していただきました。
例えば、
・野菜の働きは何? 私たちの元気のパワーはどこからくるの?
・野菜はどれくらい食べればいいの?
・たくさん食べるには、どんな工夫をしたらいいの?
など。因みにファイブ・ア・デイとは、一日に5皿分以上の野菜(一皿70gx5+350g)をとりましょうという意味なのですが、「どのくらい食べればいいか?」の答えはまさにここで出てくる"350g"!これが1日に必要とされる野菜の摂取量です!

そしてこれがどのくらいの量かというと・・・
こんなにたくさん!これだけの量を食べると思うと大変という風に思われる方も多いと思いますが「(茹でるなど)工夫して、食べやすくすれば食べられます」と入谷さん。なるほど!

続いて、私たちアメリカ大使館農産物貿易事務所からは「ブロッコリーとセロリについて」の講義をさせていただきました。これらの野菜についての概要や栄養価、生産地情報、新鮮さを見分けるポイントなどをお話したあとは、ブロッコリーとセロリの調理のこつやアメリカ流の食べ方などのクイズも!クイズにはこどもたちが積極的に参加してくれて、そのうえ、正解率も高かかったんですよ。とてもよい接戦となりみんな、楽しんでくれたようでした。

中でも日本ではサラダの食材として食べることが多いセロリですが、アメリカの子どもたちは、生のセロリにクリームチーズや、ピーナツバターをつけて食べたりもします。とても美味しいのでまだやったことのない方はぜひ試してみてくださいね。更に日本でも最近は、炒め物や浅漬けにするなど多様な食べ方が広がっていますよね。 アメリカ食材レシピ:野菜

そして最後は子供たちが楽しみにしていた調理実習!メニューは、「アメリカンステーキ丼、セロリとブロッコリーごはんを添えて」と「サンキスト・クラシック・レモネード」(写真)のふたつ。




まずは野菜たっぷりのステーキ丼ということで、アメリカの料理専門学校として有名なカリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカのカリフォルニア校を卒業したシェフ、小枝絵麻さんが考案したレシピを藤田さん指導のもと、みんなで挑戦しました。




今回、ステーキ丼の土台となるご飯に実はブロッコリーとセロリを混ぜたのですがいかがでしょう?みなさん、どんなイメージを持たれますか?

ブロッコリーはまだしも、セロリをご飯に混ぜるってあまりなじみのない組み合わせなので想像がつかなかったり、「え~?」という食わず嫌いになってしまう方もいそうな感じがしますが、これ、myfood.jpでもレシピをご紹介していますのでぜひ試してみてください。なんと今回、子供たちにはステーキ丼のステーキと同じくらいこのご飯が人気だったんです。茹でて色が鮮やかになった2色のグリーンを白いご飯に混ぜるという作業も楽しかったようなので野菜嫌いでお悩みのお母さんはぜひお子さんと一緒に試してもらいたいと思います。子供って意外と自分で作ったものは嫌いなものが入っていても食べる傾向にありますし、その結果、食べられるようになる子も多いので!

(セロリは、葉が濃い緑色で茎肉が厚い、カリフォルニア産のユタ種のセロリを使用。日本のスーパーでも手に入ります。)

実際、子どもたちからは、「セロリがこんなに、おいしく食べられるなんて、びっくり!」「ぜんぜんくさくなかった!」という声が次々あがっていました。

さらには「調理するだけで、苦手な野菜もおいしくたべられるんだな、と思った」。「料理のしかたひとつで、味がかわるということ、食べやすくなることがわかった」 という嬉しい感想も。

苦手な野菜でも、食べられるように、そして好きにまでしてしまう料理の力ってすごいですね。
因みにステーキ丼というと、お肉(だけ)がドンとのった丼物を想像するかもしれませんがこのステーキ丼は野菜もたっぷり入っていてとても栄養バランスがよくとれています。ステーキに添えるトッピングのアボカドにも色が変わらないようにレモン汁もたっぷりかけたせいか、食事中に、「アボガドとお肉がジューシー!」という声もあがり、ヘルシーな上に美味しさもバッチリ!

次に子どもたちはフレッシュジュースにも挑戦したのですが各テーブルで、親子が助け合いながら、レモンを絞るシーンが見られて親子の交流という意味でもよい食育の機会をもっていただけたようです。その上、このジュースは作り方はとてもシンプルなのにほんの少しの手間をかけるだけで生のレモンの味を満喫してもらうことができるんですよ。

レモン絞りを楽しんだこどもたちからは、「りんごやほかの果物でもつくってみたい!」という感想がよせられたのでこちらもぜひみなさんのお宅でもやってみてくださいね。




親子で料理を楽しむには?

今回調理をご指導いただいた藤田さんから、親子で調理を楽しむには、「お子さんに主導権を!」というアドバイスをいただきました。特にお子さんが小学生高学年の場合はぜひそうしてください。

さらに、料理のお手伝いが好きになってもらう秘訣についてもアドバイスがあり
「たとえば、材料を切るときにはお子さまに包丁を握らせ、親御さんが後ろにまわって手をそえてあげたり、ボウルで材料を混ぜるときには、ボウルが動きそうになったら、押さえてあげるなど、できるだけ、お子さんにやらせてください! 補助役に徹してください!」
とのこと!
そうそう、今回のイベントでみなさんに学習していただいた一日に必要な野菜の摂取量についてもファイブ・ア・デイ協会事務局長入谷康子さんに計算していただいたところ、「合格です」との回答をステーキ丼はいただきましたよ!

このレシピは、「手軽に作れて、栄養満点、ボリュームもたっぷり(出席者の声)」なので、小学校高学年であれば、親子でいっしょに作れます。みなさま、ぜひお試しを!

【アメリカ食材レシピ】
サンキスト・クラシックレモネード
ステーキ丼、ブロッコリーとセロリごはんで

【ビデオクリップ】
Osaka V5

*5 A DAY(ファイブ・ア・デイ)は、1日に5~9皿の野菜を食べて健康になりましょうというメッセージを掲げ、米国ではじまった健康増進運動です。日本でも2002年にファイブ・ア・デイ協会を設立し、「1日5皿(350g)以上の野菜と200gの果物を食べましょう」をスローガンに食育活動を推進しています。特に食習慣の基礎がつくられる子どもたちに向け、野菜・果物の大切さとバランスのよい食生活について、楽しみながら学べる多彩な食育プログラムを提供しています。




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