プレスリリース

2017/10/10ナパ森林火災・メディアアラート

2017年10月10日 - カリフォルニア州ナパヴァレー現地配信
ナパヴァレーの置かれる状況と、我々のワイン産業に関心をお寄せいただきありがとうございます。数多くの森林火災が発生し、非常に厳しい2日間を過ごしています。


*   私たちの最優先事項は、ナパ郡と同様の状況下にある周辺地域の同僚や住民の健康と安全を確保することです。

*   家屋やビジネス、個々の財産を失った何百人もの方々に対して謹んでお悔やみ申し上げます。命を落とされた方のニュースに心を痛めており、その人数がこれ以上増えないことを祈ります。

*   この恐ろしい状況の中、人命救助や建物を守るために即座に救助に当られた方々に謝意を表します。彼らは私たちの英雄です。

*   ナパヴァレーのコミュニティは強い精神を持ち、困難に対して強く立ち向かう力があります。隣人は隣人を助け、私たちはこの厳しい時をも乗り越えていきます。

*   ヒルサイドを中心に、未だいくつかの火災がナパヴァレーおよびその周辺で続いています。火災に関する最も正確な情報は、CalFire Incident Reportが提供しています。
現地時間10月10日午前11:30時点での、確認できている状況は以下の通りです。
被害を受けたワイナリー:

*   昨日、ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)の全メンバーに連絡を取り、状況の報告を求めました。100以上の企業より報告がありました。

*   ナパヴァレーにある4軒のNVV加盟ワイナリーが、完全な、あるいは非常に深刻な損失を被ったという第一報を受けました。

*   シルバラードトレイル沿い、カリストガ、マウントヴィーダー・パトリックロード・ヘンリーロードエリアは特に被害が甚大でした。これらの地域のNVVメンバーからはまだ報告がありません。

*   少なくとも9軒のNVVメンバーから、ワイナリー、あるいは外の建物やぶどう畑に被害があったと報告がありました。

*   ワイナリー施設に行けず、状況の確認ができていないワイナリーもあります。

*   その他の影響としては、ナパヴァレー全域での停電、電子メールやショートメッセージ、電話による通信の制約、従業員が仕事場にたどり着けない等の弊害があります。そのため、ナパヴァレーワイナリーの大半は昨日休業となりました。

*   この状況がこの先24〜48時間は続くものと考えられます。

*   災害発生から間もないため、ナパヴァレーのワイン産業において、火災が与える経済的影響は予測できていません。


収穫について:

*   ナパヴァレーの収穫期であるために問題を複雑にしています。しかしながら、火災が始まった日曜日の夜までには、ぶどうの90%が収穫されていたと推定しています。作業スタッフを集め、安全を確保してぶどう畑に行くことができるワイナリーは、収穫を続けています。

*   停電が発生し、従業員が職場へ連絡ができない場合があるため、ワイナリー(特にテイスティングルーム)の運営が難しくなっています。しかし、ほとんどのワイナリーには緊急発電機があり、ワインの生産を維持するのに一躍買っています。

*   今回の火災や、二次被害が今年のヴィンテージにどのような影響を与えるかは、すぐには分かりません。現在知りえているのは、ぶどうの樹にぶどうの実が残っており、そのほとんどがカベルネ・ソーヴィニヨンだということです。ワインメーカーらは、2017年の収穫を待っている果皮の厚いこの品種は、火災による煙の影響を受けることはないと報告しています。

*   いかなる状況であれ、ワインメーカーたちは、世界最高峰のワインを造るナパヴァレーの名のためにも、最高の2017年ヴィンテージのワイン造りを行うべく可能な限りの手を尽す構えでいます。


支援をする/支援を受ける方法:

*   ナパヴァレー・ヴィントナーズの公式ウェブサイトにリソース一覧を掲載しています。 napavintners.com

*   NVVは、オークションナパヴァレーによる資金援助を受けている20以上の非営利団体と直に連絡を取り、彼らによる救済と復興支援の調整サポートを行っています。NVVのウェブサイト上でこれらの機関の情報を発信し、支援を必要としている人と結びつけます。

*   2014年のナパ南部の地震直後にNVVが設立した「ナパヴァレー・コミュニティ災害救済基金(the Napa Valley Community Disaster Relief Fund )」を再開しました。寄付は、ナパヴァレー・コミュニティ財団( Napa Valley Community Foundation)またはnapavintners.comのウェブサイトから行うことが可能です。寄付金は、支援を必要としている人々に支給される予定です。


追加情報:

*   現地時間10月10日午後2時30分より、今年の収穫とワインに関する質問について、ワインメーカー及びワイナリーオーナーが回答する場を設けました。会場は、Honig Vineyard&Winery(850 Rutherford Cross Road、Rutherford、CA 94573)。

*   ナパヴァレー・ヴィントナーズは情報が確認でき次第、随時情報提供をしていきます。


ナパヴァレー・ヴィントナーズについて:

550ものワイナリーが加盟する非営利生産者団体ナパヴァレー・ヴィントナーズは、1944年に設立されて以来、一貫して最高品質のワインを造ろうと努力してきました。自身の故郷であるナパヴァレーの特別な大地を大切にし、環境活動にも積極に取り組み活動しています。詳しくはwww.napawine.jp(日本語)または www.napavintners.com(英語)をご覧ください。

※このリリースは本部配信のリリースの和訳です。英語版のリリースはこちら


<このニュース・リリースに関するお問い合わせ先>
ナパヴァレー・ヴィントナーズ 日本事務所
窓口:若下静 Japan@napavintners.com

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