アメリカ食品をマーケティングする女性たち

今回の「アメリカ食品をマーケテイングする女性たち」ではアメリカ南部の食材を日本へ紹介しているアメリカ南部農産物貿易協会(SUSTA)、ワシントンワイン協会、更にはアイダホ州の政府商務部観光開発事務所の日本代表を務められている播摩朱美さんにお話を伺ってきました。

myfood:こんにちは。今日はお時間お取りいただきありがとうございます。よろしくおねがいいたします。

播摩:こちらこそよろしくおねがいいたします。

myfood:さて播摩さんはアメリカ南部農産物貿易協会(SUSTA)、ワシントンワイン協会、アイダホ州政府商務部観光開発事務所とアメリカ関係の3つの団体の日本代表や更にはオレゴンワインインポーターとしても活躍でアメリカ食材ととても密接にお仕事されていますがそもそもこのお仕事につかれるきっかけは何だったのですか?

播摩:今の会社を設立する前は、myfoodを運営しているアメリカ農産物貿易事務所(ATO)の大阪でマーケティングスペシャリストをしていたんです。

myfood:そうなんですね。前職がATOだった方はこのインタビューが始まって初めてです。なるほど。

播摩:そうなんですよ。大阪事務所の立ち上げから始めて14年ほど勤めました。

myfood:結構長いですね!ATOをお辞めになろうと思ったのには何かきっかけがあったんですか?

播摩:14年目にオレゴン州のワイナリーに訪問する機会があって、畑や造り手やその地のワインがとてもよくて、私も輸入を始めたいと考えるようになったんです。それまでは、マーケティングの仕事はしておりましたが、実際に商品を輸入して販売するということをしてみたかったので、思い切って前職を辞めて会社を設立しました。

myfood:なるほど。オレゴンワインの試飲会でもよくお姿を拝見しますがそういった経緯があってのことなんですね。

播摩:はい。

myfood:でもインポーターのお仕事をされたいと思われていた播摩さんが協会という販売などはやらない団体のお仕事をされているのはなぜですか?

播摩:やはり前職の関係もあってマーケティングのお仕事もご依頼いただくようになりまして。結果として今はワインの輸入販売とアメリカの団体向けのマーケティング・コンサルティング業務の2業態で会社を経営しております。

myfood:なるほど。因みにアイダホ州といえばポテトですがこちらの政府商務部観光開発事務所はどんなお仕事をされているんですか?

播摩:今は観光事務所の仕事のみなのですが以前はもっとアクティブな活動をしていてTVクルーを連れてアイダホの観光スポットを紹介する番組を作ったこともありました。今は旅行代理店さんや一般の方からの問い合わせに対して情報提供したりしています。

myfood:本当にいろいろなさっていてすごいですね!ところで播摩さんはATOでも長くお仕事されていましたしアメリカの食文化や農業にはとても通じてらっしゃる上で今のお仕事を始められたと思いますが、今のお仕事をされるようになって、もしくはATOのお仕事でもいいのですが、アメリカの食文化や農業に対して意識が変わられたことなどはありましたか?

播摩:そうですねぇ、オレゴン州がSustainable Agriculture ということを強く意識しているということでしょうか?オレゴン州では独自の認証機関であるLIVEやSalmon Safe がワイナリーを認証したり、また有機栽培やビオディナミ農法などをとりいれているぶどう畑も多く、農業の大変さや、自然の恵みを強く感じるようになりました。

myfood:確かに有機栽培やビオディナミ農法でぶどうを育てるのは大変ですよね。でもそれだからこそオレゴンワインはいまや世界でも非常に評価の高いワインへと成長したんですね。

播摩:そうですね。

myfood:ワインというと播摩さんはワシントンワイン協会もされていますがオレゴンワインとワシントンワインの魅力の違いって何ですか?

播摩:基本的に栽培しているぶどうがまず違います。となり同士の州なのだけれどもオレゴンの方が冷涼な地域なんですよ。地理的にはワシントン州の方が寒いのかな?と思いきやぶどうが育つ時期はオレゴンが涼しくて、ワシントンの方が暑い。ですからオレゴン州は生産量の多くがピノノワールで、ワシントンはボルドーやローヌ地方のぶどう品種が多い。どちらも北西部で日照時間が長くて果実がきれいにのって(熟してという意味)、朝晩の寒暖差があって豊かな果実味と酸味がきれいにのこるのが特徴です。ですから魅力の違いはそれぞれに品種が違うというところで、味についてはそれぞれに豊かな果実味ときれいな酸のバランスのよいワインだと思いますね。

myfood:改めて伺うと天候や地理的なものなど面白いですね。

播摩:そうですね。更にいうとカスケイド山脈というのがあるのですがこれよりも西は海からの風があって雨がよく降るんですね。でもそこを超えると砂漠的な気候なんですよ。いわゆる内陸性気候。ですからワシントンはカスケイドから東にあって暑い地域が多く、ほとんどの地域が暑くて雨が少ないのに比べてオレゴンはより西にあるので涼しくて、夏の間はお天気がよくて、収穫時くらいまではお天気に恵まれます。そして秋以降は雨が増えるんですね。オレゴンはよくブルゴーニュと比較されるのですがブルゴーニュは収穫の時期に雨が降る場合があり、結果的に果実があまりのってなく酸の多い状態になることが多いのに対し、オレゴンは果実がのって酸もきれいという状態で収穫されているので同じピノノワールでも味わいの豊潤さに違いが出るんです。

myfood:なるほど。ピノノワールと一口にいっても育つ地域によって大きな違いがあるということですねぇ。ところで南部の農業や食文化についてはいかがですか?

播摩:面白いなと思います。とにかくいろいろとあるといった感じです。扱う地域が16の州と地域に渡っていますから全体にこうというよりそれぞれの地域によって色が違う。例えばテキサスはテックスメックスのようにメキシコの影響を強く受けた食文化があるし、ルイジアナはケイジャンやクレオールのようにフランスの影響を受けたものがある。それからフロリダは中南米の影響を受けていますしメリーランドなんどはほとんど東部なのでは?と思うくらい北に位置していますし。カバーしている地域が広いのでその分、バリエーションがあって面白いですね。

myfood:なるほど。:ところで播摩さんが扱われている食材についてよくお作りになるレシピなどはありますか?

播摩:そうですねぇ、基本的に私が扱っている商品はワインなのでワインを使ったレシピというよりもワインに合うレシピという感じになりますけどいいですか?

myfood:ぜひ!myfoodの読者の方にもオレゴンやワシントンワインのファンの方は大勢いらっしゃるのでワインのお供情報、嬉しいと思います!

播摩:私は関西人なので家に友人を呼んだ際などよくたこやきを作るんですね。

myfood:さすが関西ですね!

播摩:はい(笑)その時にワインにあうようにたこやきにジェノベーゼとチーズを入れたり、トマトソースとえびを入れたりなど、変わりたこやきを作ったりします。

myfood:美味しそうですね♪

播摩:ええ、結構好評なんです(笑)

myfood:播摩さんのお友達が羨ましい。因みにSUSTA関連の食材でご自分でもお料理されたりするものはありますか?

播摩:チポトレはよく使いますねぇ。パウダーもソースも。その風味が好きで野菜をたっぷり使ったミネストローネとか。ちょっとスパイシーだけどスモーキーになっていいですよ。それから揚げ物の粉に混ぜて使うこともあります。

myfood:それ美味しそう。さっそく私もやってみます。ところで播磨さんが扱われている食材をいただけるお店でオススメのところはありますか?

播摩:そうですねぇ・・・ワインについてはお陰さまで多くのレストラン様にお取り扱いいただいていますが、常にお取り扱いいただいているお店というと汐留にある"オレゴンバー&グリル"さんですね。

myfood:あちらはワイン以外にもアメリカ食材をいろいろと使われていてアメリカの食文化を楽しむのにとてもよいお店ですね。他にSUSTA食材やワシントンワイン関連ではどちらかありますか?

播摩:ちょうど今、ワシントンワインのプロモーションをやってるのでそちらのホームページを見ていただくとたくさんのレストランがありますのでいろいろといってみていただければ。

myfood:了解です。本日はお忙しい中、ありがとうございました。

播摩:こちらこそありがとうございました。



オレゴンバー&グリル
http://r.gnavi.co.jp/g385006/

ワシントンワインマンスプロモーション
http://www.washingtonwine.jp/jp/Promotion.html