アメリカ食品をマーケティングする女性たち

今回の「アメリカ食品をマーケテイングする女性たち」ではアメリカ食材の中でも女性に人気のアンチエイジング食材を扱うアメリカ家禽鶏卵輸出協会とウェスタン・ピスタチオ協会の日本代表を務められる天野さんにお話を伺ってきました。

myfood:こんにちは。今日はお時間お取りいただきありがとうございます。よろしくおねがいいたします。

天野:こちらこそよろしくおねがいいたします。

myfood:さて天野さんはアメリカ家禽鶏卵輸出協会、ウェスタンピスタチオ協会、そして2010年夏までやられていた米国クランベリーマーケティング協会といくつもの協会の代表を務められていらっしゃいますがそもそもは何がきっかけでアメリカの食材に関する協会のお仕事をされるようになったんですか?

天野:以前、今もグレープフルーツやアメリカンチェリーなどの協会を請け負っているヤマノアンドアソシエイツ(以後、Y&A)でお仕事していました。

myfood:なるほど。

天野:その際にピアスフーズという鶏肉の加工品の会社を担当していたんです。まずはそれがアメリカの鶏肉業界との関わりとしてありまして。

myfood:なるほど。具体的にはどんなお仕事をされていたんですか?

天野:ピザーラの705というチキンナゲットの商品開発などをアカウントエグゼクティブとして手掛けていました。

myfood:そうだったんですかぁ。

天野:はい、そんな形でアメリカの鶏とご縁がありまして、Y&Aを退社してから1年くらいたった時にアメリカ家禽鶏卵輸出協会が日本市場でコンサルタントを探しているという話がきたのです。

myfood:はい。

天野:その際にピアスフーズ時代の知人達が、駐日代表として推薦していただいたんです。

myfood:なるほどぉ。ご縁ですね。

天野:はい、本当に。実はその際、私以外にも2つ候補の方というか会社さんがあったとのことなのですが私はまったくの個人だったのでまさか選ばれるとは思ってなかったんですね。

myfood:ええ、個人ですか?

天野:はい、まったくの個人で名刺も何もなかったんですよ。

myfood:それで選ばれるって天野さん、すごいですね!

天野:自分のことで恐縮ですけどその時にアメリカという国の器の大きさを感じましたね。日本だったらまずあり得ないじゃないですか?

myfood:なかなか難しいところではありますよね。それにしてもすごい!

天野:実は私、他のお仕事もすべてそういった人からのご縁でいただいているんです。

myfood:それは人徳ですねぇ。ということはピスタチオもそうなんですか?

天野:はい、家禽協会を始めて3年くらいたった時に、もともと仕事は三本の柱が欲しいと思っていたのですが、家禽協会のボスの推薦でピスタチオ協会のインタビューを受けることになり、こちらも代表としてやらせていただくことになったんです。

myfood:それはお人柄もありますが、やはり優秀ということもありますよね。

天野:ありがとうございます。でも本当に人のご縁って不思議でピスタチオの時はワシントンで開かれるFASの会議にボスが出席していてそこで新しい駐日代表を探しているという話がでたらしいんですね。それで推薦してもらって。そういうラックもあると思います。

myfood:へぇ、そうなんですかぁ。運も才能のうちっていいますからね!去年までやられていた米国クランベリーマーケティング協会もそんな感じだったんですか?

天野:こちらは家禽協会でもお世話になっている会社からのご紹介でした。ただ最初はダメだったんですよ。

myfood:はい。

天野:ただその時にいつかタイミングがあえば仕事をしたい。。。という言葉があったので、それを信じていたら、翌年、やってもらいたいということでお話が来たんですよ。

myfood:それも面白い経緯ですね。

天野:そうなんですよ。本当に人ってつながっているなっていうことを感じます。

myfood:そうですね。ところで天野さんは高校時代にアメリカに留学されていたなどアメリカとはもともとつながりのある環境にいらっしゃるわけですが、そういった中でもお仕事としてアメリカの食材に触れられるようになってからアメリカの食や食文化、農業といったことに対して何か意識が変わられたことなどありますか?

天野:ありますよ。アメリカも変わっていないようで変わってきたというか。仕事としても20年近く関わっているわけですが一番変わったのは健康志向が強くなっているということですね。これは国のキャンペーンの影響もありますが国民一人一人の意識としてあると思いますね。

myfood:なるほど!それはどんなところで感じられますか?

天野:まずはなんといっても食文化の変化ですね。例えば今、アメリカでは牛肉よりも鶏肉の消費の方が多いし、実際に売上の伸びというのも増えているんですね。これも健康志向の表れだと思いますし、あとナッツについても同じようなことがいえます。スナッキングの際にナッツを食べる傾向が増えていますね。これもどうせ食べるなら体にいいものをという意識の表れですし、あとコンビニなどで売られているナッツなども昔は大袋にはいっているものが多かったのですが最近は小分けに入っているものが増えていて文化の変化も感じますね。

myfood:確かにレストランなどもポーションが小さくなるなどの傾向がありますよね。

天野:そうですね。

myfood:農業ということに対してはいかがですか?

天野:まずなんといっても素晴らしいのひとことですね。農家の方については家禽、ピスタチオ、クランベリーだけでなくポテトやワインの生産者とも交流がありますが、彼らは農業を産業として成り立たせているんですよね。

myfood:農業をビジネスとしてなりたたせているということですよね。これはみなさん、おっしゃいますね。

天野:そうなんですよ。契約農家という形でBtoBのビジネス形態が多いのもあるのだと思いますが、ちゃんと売り先があって、守られているところで農業を行っている。そういったことから企業との一体感も感じますね。それからアメリカの農家は損してまで生産しない。農業をひとつの経営と呼ぶならば、その経営を続けていくことが一番のプライオリティーなんですね。そこも日本の農業との違いのように感じています。

myfood:その部分は日本の農業も大いに見習うべきところですよね。

天野:そうですね。あとこういう言い方が適切かどうかわからないのですがアメリカのファーマーってカッコいいんですよ。スポーツカーに乗って、シーズンオフはハンティングにいったりする人達もいて、こう人生をエンジョイしている。日本の農家の方にもそういう方はいらっしゃるのかもしれませんが、どうも"大変"っていうイメージの方がまだまだ強いように感じます。

myfood:ふむふむ。

天野:それから後継者問題という点においてもアメリカは比較的農業を継ぐことに対してポジティブな人が多いんですよね。自分たちの土地を移る気持も農業をやめる気持もあまりないというか。ですから「自分で何代目なんだよ」とか「この子で5代目になるよ」などとまだ小さい息子を紹介したりといったこともよくありますし。

myfood:そういった面でも日本の農業はたくさん、アメリカの農業に学ぶ点がありますね。ところで現在扱われているゲームヘンやピスタチオに関して天野さんのお薦めの食べ方やレシピなどはありますか?

天野:そうですねぇ、まずピスタチオについてはそのままいただくのが一番美味しいと思います。実は私、ナッツの中でピスタチオが一番好きなんですよ!

myfood:ピスタチオいいですよね。私も大好きです。

天野:それからゲームヘンは以前、ウーエン先生に教えていただいた根菜煮が簡単で美味しいのでよく作ります。

myfood:どうやって作るんですか?

天野:ゲームヘンをお鍋に水からいれてお好みの根菜をざくぎりにして塩と一緒にいれて30分くらいコトコト煮ていくだけなんです。最後にコショウをふって出来上がりです。

myfood:本当に簡単ですね!私も今度、やってみます。

天野:それからローストもいいですよ。ゲームヘンは本当にお肉が柔らかいので。こちらはゲームヘンに塩、コショウ、オリーブオイルを振りかけて適当に、お好みのハーブをのせて、じゃがいもといっしょにオーブンにいれるだけで作れます。人をお呼びしている時なんか本当に楽で便利ですよ。途中いい香りもしますし。

myfood:そちらも本当に美味しそう!ふたつとも近々、やってみます。

天野:ぜひやってみてください。

myfood:因みに協会の食材が使われているレストランなどでお薦めのところはありますか?

天野:そうですねぇ・・・まずピスタチオについては日本に輸入されている90%がアメリカからの輸入品なのでいろんなお店で出されていると思います。ただスウィーツなどの場合はなかなか産地までパティシエの方もおっしゃらないのでここというのがなかなか難しいです。あとピスタチオはスーパーなどにたくさんおかれているので直接召し上がっていただくのがよいかと。

myfood:はい。

天野:それから家禽についてはまずターキーがサブウェイやホームワークス、それからハードロックカフェなどで召し上がっていただくことができます。ゲームヘンについては韓国料理屋さんの7~8割で参鶏湯に使われています。大久保の「高麗参鶏湯」では月に2400羽も使われているんですよ!

myfood:月に2400羽!すごい数ですね。そちらも今度食べにいってみます。本日はありがとうございました。

天野:こちらこそありがとうございました。



高麗参鶏湯
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