アメリカ食品をマーケティングする女性たち

今回の「アメリカ食品をマーケテイングする女性たち」ではコーンブレッドの本を出されていることでも有名な、アメリカ穀物協会副代表・坂下さんにお話を伺ってきました。

myfood:こんにちは。今日はお時間お取りいただきありがとうございます。よろしくおねがいいたします。

坂下:こちらこそよろしくおねがいいたします。

myfood:さて坂下さんはこちらの協会でお仕事されてどのくらいになられるんですか?

坂下:今年で14年目にはいりました。

myfood:その前は何かお仕事されていたんですか?

坂下:はい、外資系の総合化学企業で広報やそれから農作物や畜産に関する生産資材のプロダクトマネージャーをしておりました。

myfood:では以前から農作物にご興味をお持ちだったんですか?

坂下:そうですね、植物は元々好きでしたが、特に学校でそういったことを勉強したというわけではないんです。やはり仕事を通じて農作物に興味が深まったり、それに関連したアグリビジネスというものに面白さを感じたりといった感じでしょうか?

myfood:なるほど。協会への転職はどんなきっかけで?

坂下:前職で興味がわいていたところにマーケティング部門でも募集があるのを知ったんですね。それで応募しました。あとはアメリカに留学していたということもあり、アメリカの協会ということで親しみがあったり、お世話になった国の仕事がしたいというのもありましたね。

myfood:そうでらしたんですね。実際に協会に転職されて何か新しい発見などはありましたか?

坂下:そうですね・・・私どもは扱っているものが穀物なわけですが、穀物といってもいろんな種類があるんだということが新鮮でしたね。とうもろこしを例にあげると一番解りやすいのですが、一般的に日本人はとうもろこしというとスイートコーンをイメージしますけど、穀物としてのとうもろこしというのがあるということや、その中にもいろんな種類があって、そして用途がたくさんあるというところが面白かったです。

myfood:いろんな用途というと例えばどんなものがあるんですか?

坂下:おそらく穀類の加工品というとパンとかパスタとかそういったものを普通イメージされると思うのですが、もっと形をかえていろんなところに使われているんです。例えば甘味料だとジャムや清涼飲料水に始まり、練り歯磨きにも使われています。

myfood:歯磨き!あっ、そういわれてみると甘い味の練り歯磨きありますよね!あぁ、あれはとうもろこしから作られた甘味料なんですかぁ・・・

坂下:はい、それからプラスチックとかもありますよ(笑)

myfood:あっ、植物由来のペットボトルとかそういったものですか?

坂下:そうです、そうです。結構、私達の生活に密着しているものの中に使われているにも関わらず、いわれないと知らないというもので穀物が関わっているものは結構あるんですよ。そういうのを知り始めたら面白かったし、やりがいを感じましたね。

myfood: 確かにそうなってくると好奇心がどんどんわいてきますね。

坂下:もっと意外なところではコンクリートを固めるのにも使われるですよ。

myfood:コンクリート!それは本当にトリビアです!!!でもそうなってくるとアメリカの穀物観は日本での穀物観とはだいぶ違ってきますね?

坂下:そうですね。日本では農業というと農業風景にノスタルジックな思い入れが強かったり、既存のイメージがあったりすると思うのですが、農業は産業のひとつなんですね。ですからアメリカでは非常に経済性にあった生産や技術というところに革新的ですし、そういった部分での意識の違いを日本のユーザーの方に理解していただくというのも仕事のひとつですね。場合によってはそこがクリアにならないと先にすすまないというケースもあるので。

myfood:確かに日米間でのそういった意識の違いというのは大きいですね。

坂下:そうですね。

myfood:ところで坂下さんはコーンブレッドのご本も出されていますが、扱われている商材のおススメの食べ方やレシピなどありますか

坂下:そうですね、まず他の職員にもとても人気なのが「スープにいれる大麦」という商品です。これはスープやシチューにいれてよく食べますね。食物繊維、βグルカンをとれるので食事をバランスよくとれている安心感を得られますし、調理も簡単なのでよく使います。

myfood:私もその商品、よく使っています。プチプチした食感もいいですよね?

坂下:そうですね。あとコーンマフィンなどは週に2回くらい焼いてランチなどに持ってきています。

myfood:そうなんですか!もしお願いできればレシピを教えていただくことはできますか?

坂下:もちろん喜んで!まず基本のコーンブレッドのレシピはお好きなもので結構です。そちらに好みの刻んだチーズと、パンプキンシードを混ぜてマフィン型で焼くだけです。私はネットやコストコで売っているペンギン・コーンブレッドミックスも簡単なので使っています。

myfood:ミックスがあるなら気軽に作れていいですね。私も今度、作ってみます。因みにレストランなどでおススメはありますか?

坂下:そうですね、まず一つは箱根にあるパレスホテルのコーンブレッドは宿泊プランに組み込まれるほど名物で著名な方達もお土産に買われるというので有名です。それからアンナミラーズのコーンブレッドもお手頃でいいですよ。あと面白いところでは駒込にある西尾中華そばのトウモロコシ粉ラーメンなどもあります。

myfood:ラーメン!本当にとうもろこしもいろんなところで使われていますね。

坂下:そうなんです。コーンブレッドひとつとってもいろんな作り方がありますし、ぜひ日本のみなさんにもっと魅力をお伝えしたいですね。

myfood:本当ですね。因みにルース大使夫人がサンクスギビングにお作りになるターキーローストのフィリングにもコーンブレッドが使われているんですよ。

坂下:そうなんだそうですね。これもアメリカの主婦の知恵から生まれたメニューだと思います。

myfood:そうですね、フィリングに使う場合はすこし固くなったものの方が肉汁をよくすって美味しかったりしますものね。

坂下:そうなんですよね。

myfood:本日はレシピまで教えていただき、本当にありがとうございました。コーンマフィンはさっそく作ってみようと思います。

坂下:ぜひ。私の方こそ、ありがとうございました。



設立50周年記念特別インタビュー: リック・フルース アメリカ穀物協会会長
(このインタビューは2010年5月来日時のものです)