アメリカ食品をマーケティングする女性たち

今回の「アメリカ食品をマーケテイングする女性たち」ではカリフォルニアのくるみとプルーンのエキスパート、金子さんに異業種からの転職や意外だったプルーン像などについてお話を伺ってきました。

myfood:こんにちは。先日のシュワルツネッガー知事の来日やジャスコでのカリフォルニアフェアへの来店、話題になってよかったですね。

金子:お陰様でありがとうございます。

myfood:さて現在は主にカリフォルニアのくるみとプルーンを担当されている金子さんですが、なぜこの業界でお仕事されようと思ったのですか?

金子:そうですね・・・実は私、前職ではホテルオークラの宿泊部フロント課電話交換室いうところで勤務していたんですね。

myfood:電話交換室

金子:はい。以前は今のように直通電話という時代ではなかったのでホテルの大代表にかかってくる電話をそれぞれ繋いだり、お客様の希望に叶ったところに繋ぐなどという仕事がありまして。後はゲストサービスや時々はフロント業務もしていたんですけどね。

myfood:はい。

金子:そんな中、会社のサークルでフランス語があって。主には厨房の人たち向けのクラスなのですが他の部署でも希望があれば入れたのでそのクラスをとっていたんです。主に料理に関するフランス語だったのでレストランや海外でメニューが読めたりするようになると楽しくて、また厨房の人たちとも交流が出来て楽しかったですよ。

myfood:なるほど。

金子:それで5年くらいたった際にオークラをやめてフランスにいったんです。

myfood:フランス系のホテルに転職されたんですか?

金子:それが違って...メイクアップの仕事がしたかったんです。

myfood:えっ、メイクですか?

金子:はい、私、シュウウエムラのメイクアップスクールの卒業生なんです。

myfood:そうなんですかぁ。

金子:はい、それでフランスにいったのですがメイクの仕事に縁がなく(笑)、オークラを辞めた際にメイクともうひとつ、食品に関する仕事にも興味があったので就職先を探していた時に今の会社の募集を見つけたんです。

myfood:なるほど。

金子:それで弊社は今でもそうですがマーケティングの会社ですし、その頃は食材以外に化粧品の分野も携わっていたり、実際の募集はプルーン協会だったんですけれども、プルーンは子供の頃から名前を知っていて自分の中にも馴染みがあって。そんなことで応募をして働くことになったんです。

myfood: 縁って面白いですね。因みにメイク以外に食品に興味を持たれたのはなぜですか?

金子:やはりホテルにいて高級食材や各国の料理に触れる機会も多かったというのはあったと思います。

myfood:ふむふむ。入社されてからずっとプルーン協会をご担当なんですか?

金子:いえいえ、いろんな協会を担当しましたよ。ハニーデューメロン、いちご協会、ピーチ協会、乳製品、その頃は全米酪農協会といっていたんですけど、それもやりましたね。後はライス協会やポテト協会、BCMAの立ち上げなどにも関わりましたし、テキサスのルビーグレープフルーツなどもやりました。

myfood:テキサスでグレープフルーツがとれるんですか?

金子:とれるんですよ。美味しいですよ。ただ何年かおきに寒波が来てしまうと難しいところがあって。

myfood:それは大変そうですね。

金子:そうなんですよ。農産物ですからね。こればかりは努力はできても運を天に任すしかないですね。

myfood:それで今はくるみとプルーンをご担当されているわけですね。これらの食材についてご担当されてから印象などが変わった点などありますか?

金子:食材というよりも農業についての印象というか、アメリカと日本でのあり方の違いは驚きましたね。

myfood:例えばどんな点ですか?

金子:アメリカ人は農業をビジネスとしてとらえている点ですね。もちろん規模も違いますし、マーケティングと絡めて農業を考えている。日本は特産品をPRするだけに留まってしまっていたりしますがそのあたりの戦略がアメリカは凄いですね。あと本当に自信を持って、誇りをもって仕事をしている姿は新鮮でしたし、いいなぁと思いますね。

myfood:そうですね。アメリカの農業って日本で一時云われていたような3Kというか、そういった暗さやネガティブなイメージがないですよね。私もいろんな協会の方が来日された際にお目にかかりますがとにかくみなさん明るいし、ビジネスとして捉えているというの解ります。それ以外には何かありますか?

金子:後はくるみなどは元々はあまり食べなかったのですが、担当して良さを知ってからは結構、食べるようになりましたね。

myfood:くるみは乳がんの抑制効果があったり、αリノレン酸が多かったり、女性には嬉しいナッツですよね。

金子:そうですね。ただまだまだナッツって日本人にとっては受け入れてもらえていない部分があると思います。私自身も仕事で関わる前はそういう部分がありましたから。でも仕事を通していい面や意外な面を知ることができて、そのよさをどうやって伝えたらよいのか?ということをずっと課題として持っています。あと意外といえばプルーンについてひとつ、面白い話があって。

myfood:どんなお話ですか?

金子:くるみとは逆でプルーンって私自身も知っていたように日本では認知が高いですし、あと健康や美容にいいということでどちらかというといい印象じゃないですか?

myfood:はい。

金子さん:でも欧米では「おばあちゃんのしわくちゃな果物」というのでイメージがあんまりよくないんですよ。なので名称を変えてイメージアップをはかったというのがあって。日本でもそうですけどプルーンってお通じ改善にいいでしょう?この認識は欧米でもいっしょで店頭で手にとるとそうなんじゃないか?と思われるのが嫌とか(笑)処変わればというのでこれは意外でしたね。

myfood:本当にそうですね。面白いなぁ。因みにプルーンについてなにかお勧めの食べ方はありますか?

金子:既製品では今、ヨーグルトにまるごとプルーンが入っているものがあって、これは凄くお勧めですね。あとコーヒーにしばらく漬けておくんです。意外な組み合わせだと思われると思うのですが食べてみると結構美味しいですよ。それからくるみはRF1の30品目のサラダがお勧めです。個人的にもよく買いますね。

myfood:コーヒーとプルーン、面白いですね。さっそくやってみます。本日はありがとうございました。

金子:ありがとうございました。