アメリカ穀物協会U.S.Grains Council
アメリカ穀物協会とは?
アメリカで1960年に設立され、翌1961年、日本事務所が東京に設立されトウモロコシ、大麦、グレイン・ソルガムの普及を日本マーケットにむけ展開。主にメーカーやレストランなど業界向けに導入へと繋がる技術的情報やマーケット情報、年4回発行のNewsLetter"NETWORK"など積極的に情報提供を行っている団体です。「ニーズとニーズをつなげる」のコンセプトのもとに業者間などのコーデイィネートをすることも。近年は消費者向けに広く活用法を紹介すべく料理家と組んだレシピ開発にも力をそそいでおり、中には副代表である坂下氏による翻訳で「コーンブレッド賛歌」という書籍が出版されるなど取り扱い商材のイメージアップのため、多岐に渡った普及活動が行われています。
協会インタビュー:リック・フルース アメリカ穀物協会会長
Myfood:ようこそ日本へ。この度は協会発足50周年、おめでとうございます。
フルース会長:ありがとうございます。
Myfood:まずは50周年のタイミングで会長をやられている感想をお聞かせいただけますか?
フルース会長:このお祝いの時にたいへん光栄で名誉で嬉しいことだと感じています。それと同時に協会が50年を迎えたこともとても誇りに思っています。
Myfood:本当に素晴らしいことですよね。ところで50年という節目を迎えられたところですが、次の50年にむけて今後の展望についてはどう考えられているのでしょうか?
フルース会長:はい、それについてはもちろんミッションステイトメントがあります。
Myfood:はい。
フルース会長:まずは市場の開発を拡大進めるということ。これは具体的に云うと貿易を拡大したり、可能にしたりということなどです。次に生活の向上を図るということ。実はこれが一番大事なことなのですが将来へのプロセスが続いていくことが大事であると考えています。例えばアメリカや日本には人々が必要としている以上の食料がありますが、世界には食料が枯渇しているところがたくさんあります。そういった部分にも私たちにはまだ仕事がたくさんあると考えていて、アジアへのケアもしていかなければならないと思っています。
Myfood : なるほど。因に生活の向上というのは誰の生活を指していますか?
フルース会長 : 作り手もアジアやアフリカの人などみんなです。
Myfood : 大きな視野に立たれているんですね。ところで日本では第一次産業の成り手が少なくなり、後継者不足が問題になっているのですがアメリカではいかがですか?
フルース会長:アメリカでも似たような状態ですね。大半の農家が50歳以上です。誰が継ぐのかというのは大変重要な問題になっています。
Myfood:そういった現状に対し何か対処のアプローチはされていますか?
フルース会長:個人的には何もしていないけれども協会としては若い人に農業を始めるための支援プログラムを用意してあります。ただ私自身はあるということは知っているけれども、特には関わっていません。
Myfood:そうなんですか?フルースさんご自身はいまどのような環境でお仕事されているのですか?
フルース会長:2人のパートナーと一人若い人を雇用しています。確かにこのことは自分にとっても懸念材料で、問題としてはあるけどまだあまり差し迫った問題でもないんです。
Myfood:お子さんはいらっしゃるんですか?
フルース会長:娘がいますが、彼女は芸術を専攻しているので農場はやらないんじゃないかな(笑)?
Myfood:今後、そういった後継者に関する取り組みをする予定もしくはお気持ちはおありですか?
フルース会長:そうですね、個人的には農業はメインビジネスなので私の引退時にビジネスが継続されるような解決策はみつけようと思ってます。ただこういった問題は組織や大きなところで解決しようとするのではなく、個々の農家が考えるべきではないかと私は考えています。
Myfood:なるほど、解りました。ところで日米の交流についてどういった印象をお持ちですか?
フルース会長:私の希望はパートナーシップが続いて、より成長していくこと、近いものとなることですね。過去の50年間、お互いに深くアメリカは供給者として、日本はお客様という関係の中から繁栄を築けた。このパートナーシップのおかげでお互いの国民の生活が安定したと思う。特に日本は成熟した市場なので、われわれの関係が続いていくことが大切だと思っています。
Myfood:いい交流が続いていくことは日本にとっても大切なことだと思います。ところでフルースさんは協会のお仕事はいつからやられているのですか?
フルース会長:10年前からです。元々、オハイオのとうもろこし促進理事会のメンバーで、その会がアメリカ穀物協会のメンバーだったので関わりが始まりました。その代表として送られてとても仕事が楽しくて、興味があったのでその中の委員会のひとつのメンバーになることになったんです。そういった仕事はボランティアでする感じなので他の人達が一歩退いた際に私は一歩出たのでやることになったんですよ(笑)そこから役員会にはいって今は会長です。5年のサイクルが組まれていて書記、会計、副会長、会長、とやっていくんです。
Myfood:なるほど。会長職の任期はどのくらいなんですか?
フルース会長:一年です。ですからこの7月で終わりです。
Myfood:そうですか。今までで一番印象に残られているエピソードはどんなことですか?
フルース会長:すごくたくさんありますねぇ。う~ん、私の子供の中で誰を好きか選べっていうくらい難しいのだけど...日本の農業開発、グリーン貿易に関わったことはとても印象深く残っていることの一つですね。1959年に遡る山梨とのフレンドシップね。アイオワの農家が豚を贈った際に豚と一緒に約1500トンのとうもろこしも一緒に贈ったんですね。その活動がもとになってアメリカの穀物協会が結成されたんですよ。そしてそのアメリカと日本の農業の協力が、結果として日本がアメリカ穀物の一番大きな市場になるに至ったんですよ。
Myfood:その件は私も個人的に大変感動した話ですし、myfoodでも電子ブックにしてご紹介させていただいています。それでは最後に協会が扱う食材についてフルース家の味など教えていただけますか?
フルース会長:僕は料理はしないので具体的な分量などは解らないのだけど(笑)コーンフラワーについてはやはりコーンブレッドかな。好き嫌いが分かれるんだけど私は好きですね。あとは飼料として牛に食べてもらって私はステーキを食べる(笑)!次に大麦はやはりビールですね。あっ、クッキーも美味しいかな。ソルガムについては生産地が違うのであまり食べないんです。これについては前の会長がソルガムを作ってるから彼に聞いた方がいいですよ、きっと。
Myfood:解りました。やはりコーンブレッドですね!私も大好きなのでいろいろなコーンブレッドを試してみます。本日はお忙しいところありがとうございました。
フルース会長:こちらこそありがとうございました。
From アメリカ穀物協会
アメリカ穀物協会からは読者のみなさんに取り扱い商材についてより認識を深めていただきたいということで各食材についてのメッセージをいただきました。
【大麦】
免疫力アップやがん予防や糖尿病対策に効果があることで注目されているβグルカンを多く含む健康に非常によい食材。様々な国の商材があるがアメリカの大麦は健康効果の高くなるように品種改良されているのでぜひそのよさをもっとみなさんに活用してもらいたい。またご飯と一緒にミックスするだけでなく、サラダやスープなどいろんな料理に使ってほしい。ダイエット食品としてもお勧めです。
【とうもろこし】
アメリカから入ってきているのはコーンミールで、これは通常みなさんが「とうもろこし」と認識して食べているスイートコーン(野菜)ではなくて穀物のとうもろこし。従来はビールなどの材料として使われることの多い食材です。が近年、一般消費者の方たち食品素材として親しんでいただきたいということでアメリカでは一般的なコーンブレッドの普及につとめています。日本ではまだあまりなじみのないものかもしれませんがコーンブレッドはワシントン大統領が好んで食し、「トム・ソーヤーの冒険」や「大草原の小さな家」でも紹介されている食べ物。ブランチなどにはとてもおしゃれ感を増させるメニュー。先ほど日本に入ってきているのはスイートコーンではないと紹介しましたがスイートコーンを混ぜたものなどレシピ数も数限りなくあり、またそれぞれに面白いストーリーをもっていたりするのでぜひ、日本のみなさんにもっとコーンブレッドをふくめ、コーンミールの魅力をしってもらいたいと思います。
【ホワイト・ソルガム】
まだまだ認知の低い食材ですが穀物くささがなく、パフ感よく白くて加工しやすいので製菓向きの穀物。またアレルギーが出にくいということで小麦アレルギーの人にとっては小麦の代替品でとしてぜひ知ってもらいたい食材です。特にアレルギーでお菓子を食べられないお子さんには非常に救いとなる食材なのでもっともっと普及してもらいたいと考えています。
[アメリカ食材事典]













